３月に初めて車で周った島原半島では、緑と海原と夕日がきれいなのに感動しました。雲仙岳の姿は圧倒的で、思わず車を止めて見上げてしまうほど。被災地をそのまま残した記念館では、自然の力に圧倒されました。近くの道の駅で購入した柑橘類は安くて甘くてみずみずしく、もっと買ってくれば良かったと思うほど美味しかったです。島原は湧水の街であることも初めて知りました。町中に湧水がたくさんあり、湧水に囲まれた庭のある古民家を無料で見学でき、おいしいお茶もいただき、静かなひと時を過ごせました。島原の郷土料理として有名な「具雑煮」も大変美味しい。妻ともまた行きたいと話しています。これから暑くなりますが、きっとまた良い思い出を作ってくれそうな街です。

タイムトラベルにあこがれて映画を見ても、刺激が少ないと思ってしまう方には、長崎県にある世界遺産、軍艦島がお勧めです。夢、希望にあふれた昭和の名残、見えないものが何か見えてきそうな廃墟、他では見ることのできない景色と出会えます。九州各地の空港を利用すれば、長崎での不思議空間の体験が短い日数で可能です。長崎には、平成の今でも、洋風、中国風、そして和風が混在しており、昔を思わせる、どこか懐かしい雰囲気があります。世界遺産と夜景と人気の食べ物で日常から離れることができれば、気軽な気分転換になります。美しい自然にも触れて、印象深い時間を楽しめる九州旅行を、ぜひ計画していただきたいと思います。

お薦めは佐賀県の唐津です。福岡空港から西唐津行きの地下鉄に乗れば、乗り換えなしで唐津まで行けます。毎年9月から11月に開催される「唐津くんち」は、曳山が街を彩って綺麗で、心温まる祭典です。11月に開催される「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」では、青空に世界中から集まった多くのバルーンが映えて見応えがあります。さらに唐津には、唐津焼の陶器、歴史を感じる旅館、美味しい鮨屋、鰻屋があります。少し足をのばせば、呼子のイカの活き作りなどもあり、食と文化も最高です。

路面電車が大好きな孫にとって、九州は路面電車の宝庫。まずは長崎。市内電車の一日乗車券を購入して、主な観光地を周遊。途中で老舗のカステラ店やびわゼリーのお店にも立ち寄り、お昼は長崎ちゃんぽんのおいしいお店へ。夜は稲佐山の夜景を堪能して終了。熊本に移動し、一日も早い復興を祈りながら路面電車で熊本城と水前寺公園をめぐり、ビール工場の送迎バスで出来たての生ビールを味わう。市内に戻り、熊本ラーメンの人気店で食事。翌日は、ＪＲのＳＬとジョイフルトレインを利用して肥薩線経由で鹿児島へ。翌朝は、桜島を背景に路面電車で動物園を見学後、桜島へのミニ船旅。こうして九州路面電車の旅を十分楽しみ、お土産の薩摩焼酎やカルカンと鹿児島空港へ向かいます。

私は阿蘇をお勧めします。阿蘇山近くにある大観峰ではプリンソフト、市街ではあか牛ステーキを味わえます。また、国宝に指定されている青井阿蘇神社もあり、食だけではなく歴史も感じることもできました。さらに、阿蘇の急カーブを登る途中には青々とした草が生えており、その中をあか牛がのびのびと生活している様子も見ることができます。前回は霧がかかって自然の絶景を見ることができなかったので、またぜひ行きたいです。