マイルで東北にエールを送ろうプロジェクト「旅のたより」バックナンバーのご紹介

南国の風に吹かれて

思い起こしたくもない3.11、あの日からネガティブの思考に陥り、自分の心の整理がつかぬままの日々を過ごしていた時、JALマイレージバンク(JMB)のキャンペーン当選の連絡がきました。どうせ当たる訳がないと応募したもので、まずビックリでした。そして、まだ少しは運が残っていたと歓喜でした。
その日から、頭の中には無かった日本地図が現れ、北海道から沖縄までの都道府県を描き続けました。まさかこんな自分がこんな時に、こんな発想になるとは、自分自身でも不思議な気持ちでした。その後、意識変換をさらにバージョンアップさせるためには、南の地域と思い、目的地を石垣島と定め、羽田からフライトしました。
石垣島のホテル日航で楽天の日本一をTVで観戦し、祝杯をあげ、気持ちがさらに高揚していく自分に気づくことになりました。しかし、小浜島に渡り観光していると、宮城県石巻市寄磯浜の漁船(船外機)が引き揚げられていました。なんでも、1年10ヶ月、2,800キロ余を漂流してたどり着いたとのこと。これにより忘れていた震災の記憶が再び蘇りました。せっかく記憶を薄めるために南の島まで来たのにと、一瞬心が折れてしまいました。
でも、さすが南の島、景色・風・空気・匂いが違うせいか、マイナス思考にはならず、昔寄磯浜から船に乗り釣りをした思い出や浜の風景が頭に浮かびました。これも旅の効能かも知れぬと一人決め込みました。その後、この魚船は、どんなルートでここに漂着したのかと、頭に世界地図を広げると、太平洋を横断し、カナダかアラスカ付近を漂流してから日本海を南下し、沈没もせずここに到着したと想像しただけで、スゲェー根性あるとワクワクしてしまいました。この小さな漁船ですらもの凄い航海をしたと思うと、自分の人生の航海もまだまだ生けるぞと励まされた気分になりました。
このような心の旅をプレゼントしてくれた見知らぬ人々と企画にかかわった人々に厚くお礼申し上げます。これからも「感動・感激・感謝」を忘れずに歩んでいきます。
写真:船名:「成福丸」記号:MG3-37998

旅心(たびこころ)様 宮城県仙台市 60代男性

カナダに行ってきました

マイルのプレゼントありがとうございました。カナダのバンクーバーに5才の娘と母娘2人旅に行ってきました。カナダの大自然、都会的なところ、いろいろなことを感じてきました。5才の子供と一緒は、急なトイレや眠り、ぐずり、急に走り出してしまったり、大変なこともありましたが、いろいろな人が手を貸してくれました。順調な旅行ではなかなか味わえないであろう人の優しさをたくさんいただきました。
カナダでは、何気ない娘の一言で「ここはカナダだ」と実感していました。
「カナダの木はまがらず、まっすぐ立ってるね。」
「カナダの飛行雲は下から上にまっすぐだね。」
「カナダの信号、自転車用もあるね。」
娘の言葉で、カナダに本当にいるんだと思い、今、カナダに5才の娘と2人でいるというすごいことに、いろいろな感情で涙があふれました。
子供と一緒にカナダに行けて本当に幸せでした。このような素晴らしい機会を与えてくれた皆様、本当にありがとうございました。

C.S様 新潟県 30代女性

新婚旅行に行くことができました

この度は皆様からの善意、及び善意を届ける仕組みを構築していただきましたJALの皆様、本当にありがとうございました。
私は3/11の地震で新居に考えていた持家を失い、家の再建の為に、結婚式や新婚旅行の見直しを考えていました。
しかし、皆様のご厚意により、新婚旅行やお世話になった人のあいさつ回りへJALを利用させていただくことが可能になり、無事結婚式も上げることができました。
また、現在は神奈川県に住んでいますが、結婚式、新婚旅行を無事に終えることができ、気持ちにも区切が付きました。そして、昨日会社より転勤の内示をもらい、新たな出発を迎えることとなりそうです。嫁さんの為にも頑張らなきゃ!
おそらく、皆様からのご厚意がなければ全てのことにおいて、このように前向きになれることはなかったかと思います。本当にありがとうございました。

善意の皆様ありがとうございました様 千葉県習志野市 30代男性

皆さまのエールで元気な旅が

「マイルで東北にエールを送ろうプロジェクト」当選の知らせは、避難地釧路市で受け取り、とても嬉しく元気が出ました。
私は福島県の太平洋沿岸部、東京電力福島第一原子力発電所から8キロほど離れた地で生活をしておりました。いつも、夕方のウォーキングを日課とし、上空を行き来するジェット機の数を数えながら、旅に出掛ける日を楽しみに歩いておりました。しかし、津波ですべてを失い、更に住み慣れた町に戻ることも出来ず、沈んだ気持ちの毎日であり、旅に出る勇気もわかずにおりました。
そんなとき、このキャンペーンをJALのホームページで知り、応募いたしました。
手持ちのマイルを加えて、ちょっぴりお安くなった時期を選んで計画。
成田発便でフランクフルト空港へ、南ドイツとフランスをまわり、シャルルドゴール空港から日本航空直行便を利用して羽田へ、そして釧路空港までとてもスムーズに旅ができました。
印象に残ったローテンブルグやノイシュバンシュタイン城のある南ドイツ、フランスアルザス地方のストラスブールやモンサンミッシェルと、すっかり震災のことは忘れての旅。中世ヨーロッパを十分に体感してきました。
あたらしい旅の思い出と東北に心を寄せてくださる皆さまのエールのお蔭で、沢山の笑顔と励みができ、大きく一歩前進できました。福島に戻ることができる日まで頑張ります。
最後になってしまいましたが、貴重なマイルを提供してくださったJALマイレージバンク会員の皆さまとキャンペーン企画してくださったJALの方々に、心より御礼申し上げます。人の優しさに涙する日々です。ありがとうございました。

写真タイトル:「笑顔で大きく一歩前進」(旅の始めのドイツ・ローテンブルグにて)

マイルファン様 北海道釧路市 60代女性

大切な旅の相棒

この度は、チャリティ・マイルにご協力いただきましたJMB会員の皆さま、JALの皆さま、こんなにたくさんのマイルをプレゼントしていただき、ありがとうございました。
3月11日、震災に襲われ、家族はバラバラ。何日も家族と連絡が取れず、徒歩で自宅方面へ向かいましたが、目を覆いたくなる様な、信じられない惨状が広がっていました。家族は全員無事でしたが、自宅は津波で全壊。帰る場所を失いました。
元々、旅行が好きだった家族なので、たくさんの旅先の思い出の品がありました。それも津波で流出。悲しさはありましたが、まずは明日を生きる為に、生活用品を運ぶことが一番と考え、大切にしていた旅行用のスーツケースで物を運び始めました。まさか旅行以外で使うなんて・・・。今は、泥まみれになり、物を運ぶだけの手段でしかなくなっていると思うと、とても悲しくなりました。家族からは笑顔が消え、大好きだった旅行へ行く気にもなれませんでした。
しかし、今回チャリティ・マイルの企画を知り、応募し、マイルをプレゼントしていただき、震災後初のハワイ旅行へ行くことができました。定番のホノルル観光をJALパックのホクレアで回り、「この木なんの木」で有名なモアナルア・ガーデンパークへ行きました。私のお気に入りの場所の一つで、大きいモンキーポッドが雄大な姿で包み込んでくれる様に立っています。
ちょうど花が咲く時期だったので、モンキーポッドにはたくさんの花が咲き誇っていました。花言葉は「歓喜・胸のときめき」、まさしく同じ感情でした。一瞬でも震災のことを忘れ、自然に笑顔になることができました。
あの時、泥まみれになり、一生懸命荷物を運んでくれたスーツケースももちろん一緒に旅行へ行きました。これからも震災を一緒に乗り越えたこのスーツケースを大切にして、今度はたくさんの思い出をいっぱい詰め込んでいきたいと思っています。
チャリティ・マイルにご協力していただいた皆さま、私たち家族に思い出と笑顔をプレゼントしていただき、本当にありがとうございました。

ダフィコ様 宮城県石巻市 30代女性

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