「マイルで東北にエールを送ろうプロジェクト」当選の知らせは、避難地釧路市で受け取り、とても嬉しく元気が出ました。
私は福島県の太平洋沿岸部、東京電力福島第一原子力発電所から8キロほど離れた地で生活をしておりました。いつも、夕方のウォーキングを日課とし、上空を行き来するジェット機の数を数えながら、旅に出掛ける日を楽しみに歩いておりました。しかし、津波ですべてを失い、更に住み慣れた町に戻ることも出来ず、沈んだ気持ちの毎日であり、旅に出る勇気もわかずにおりました。
そんなとき、このキャンペーンをJALのホームページで知り、応募いたしました。
手持ちのマイルを加えて、ちょっぴりお安くなった時期を選んで計画。
成田発便でフランクフルト空港へ、南ドイツとフランスをまわり、シャルルドゴール空港から日本航空直行便を利用して羽田へ、そして釧路空港までとてもスムーズに旅ができました。
印象に残ったローテンブルグやノイシュバンシュタイン城のある南ドイツ、フランスアルザス地方のストラスブールやモンサンミッシェルと、すっかり震災のことは忘れての旅。中世ヨーロッパを十分に体感してきました。
あたらしい旅の思い出と東北に心を寄せてくださる皆さまのエールのお蔭で、沢山の笑顔と励みができ、大きく一歩前進できました。福島に戻ることができる日まで頑張ります。
最後になってしまいましたが、貴重なマイルを提供してくださったJALマイレージバンク会員の皆さまとキャンペーン企画してくださったJALの方々に、心より御礼申し上げます。人の優しさに涙する日々です。ありがとうございました。
写真タイトル:「笑顔で大きく一歩前進」(旅の始めのドイツ・ローテンブルグにて)
マイルファン様 北海道釧路市 60代女性