機内で病気になられたお客さまに対し、協力を申し出られた医療関係者の方々が適切な処置がおこなえるように、日本航空では1993年のドクターキット搭載以来、機内医薬品・医療品の充実をはかってまいりました。また、機内での救急救命体制をさらに強化する目的で、2001年10月より国際線機材から自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator:以下 AED)の搭載を開始し、 現在、国内線・国際線全機に搭載を完了しています。
JALグループで導入したAEDは、持ち運びが容易なハンディータイプで、バッテリーにて作動します。英語および日本語の音声指示に従って、患者の胸部へ電極パッドを貼るだけで、AEDが自動的に心電図を分析し、細動を感知すると除細動(電流を流すボタンを押す)の指示を出します。万一細動が起きていない場合に誤ってボタンを押しても電流は流れません。さらにこの機器は航空機に電波障害などの悪影響を与えないことも確認されており、高い信頼性と安全性を併せ持ったものです。
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| 医薬品(ドクターズキット内) | 注射薬 | 生理食塩液 | 
|---|---|---|
| アドレナリン | ||
| リドカイン*2 | 
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| ブドウ糖液 | ||
| ドパミン*2 | 
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| アトロピン | ||
| ヒドロコルチゾンリン酸エステルNa | 
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| ブチルスコポラミン臭化物 | ||
| メチルエルゴメトリン*2 | 
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| フロセミド*2 | ||
| 内服薬 | ニトロペン | 
|
| ニフェジピンCR錠 | ||
| クレマスチン錠 | 
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| オフロキサシン錠*2 | ||
| 外用薬 | 吸入薬(サルタノールインヘラー) | |
| 医療用具*1 | 聴診器 | |
| 血圧計 | ||
| 電子血圧計 | ||
| パルスオキシメーター | ||
| AED | ||
| 血糖測定器*2 | ||
| 点滴セット | ||
| リザーバー付きアンビュバッグ | ||
| マスク(成人用・小児用) | ||
| 気管内挿管セット | ||
| バイトブロック・経口エアウェイ | ||
| 液体吸引セット | ||
| ネラトンカテーテル*2 | ||
医薬品・医療用具は航空法施行規則に基づき、搭載しています。
医師の資格をお持ちのお客さまが機内にいらっしゃる場合、各種注射や薬品などをその立ち合い・指示の下に使用できるドクターズキットです。
心肺蘇生を行うときに使うキットで、人工呼吸器(アンビュバッグ)や聴診器、液体吸引器、血圧計、開口器、電子血圧計、パルスオキシメーターなどがセットされています。
酔い止め、鎮痛剤などのお薬をJALグループ全便にご用意しております。
日本航空では、機内で具合が悪くなられたお客さまがいらっしゃった場合に備え、「JAL DOCTOR登録制度」に登録いただいている医師の方などに、機内で援助・協力のお願いをさせていただく体制を整えている他、機内から提携先のメディカルコールセンターへ連絡することにより、救急科専門医から適切な医療助言を得る体制(24時間365日対応)もあわせて整えています。