エコノミークラス症候群予防しながらJALのマイルをためよう!
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ゆとりのある足元スペースは、足の運動がしやすくなりエコノミークラス症候群の防止にもつながります。ゆったりとした足元空間で、フライト時間を快適にお過ごしください。
長時間同じ姿勢を維持したまま水分不足が重なると、主に末端部の血流停滞を招き血栓が生成されやすくなります。そして、形成された血栓が全身へ移動した際にさまざまな問題を引き起こすことが近年では一般的にも認知されてきました。同時に軽い運動や水分補給など予防方法も広まってきておりますが、今回はより身体の仕組みを考慮した予防プログラムを「搭乗前」「搭乗中」「降機後」に分けてご紹介します。
全身の血流を促進し、筋組織のpH(通常7.4前後)を正常化、筋の緊張を緩和する効果が見込めます。しかしながら、運動に不慣れな方が急にまとまった運動を開始すると、逆に血栓のリスクになる可能性があるため、疲労感や身体の様子を気にかけながら取り組んでみましょう。
アルギニンは体内で一酸化窒素を産生し、血管平滑筋を弛緩させる効果が期待できます。1日の摂取目安は2000~4000㎎とされており、1000㎎が含まれる食品は、豚ロース(薄切り4枚)、鮪の刺身(7切れ)、卵(2~3個)などが挙げられますが、大豆やナッツにも含まれているため嗜好に合わせて摂取してみましょう。状況によりサプリメントも有効ですが、多量摂取により下痢や腹痛などの症状を招く可能性もあるため食事の補助としての利用が好ましいです。さらに、軽めの有酸素運動は一酸化窒素を産生しますので、ウォーキングと組みあわせると相乗効果があります。
飛行機内は気温24度・湿度20%前後の場合が多く、過ごしやすいと感じる反面、身体から水分が失われやすい環境となっています。無自覚の脱水を予防するためには、1時間当たり200ml(コップ1杯)の水分補給が推奨されます。アルコールは強い利尿作用があり、特に空腹時の摂取は胃の通過時間が短く吸収されやすいため、十分配慮しましょう。
漸進的筋弛緩法とは、骨格筋を緊張させ(筋肉に力を入れ)、直後に弛緩(脱力)させることでリラックスを促す方法です。医療機関のリハビリテーションやトップアスリートのコンディショニングでも活用されています。以下の手順で実践すると、徐々に全身の緊張がほぐれ血流が改善し、血栓の予防に繋がります。ポイントは「脱力」です。
不慣れな環境による緊張を緩和する(主に四肢)
*1~3を3回繰り返す
*1~3を3回繰り返す
*1~3を3回繰り返す
*1~3を3回繰り返す
血液は心臓→動脈→全身→静脈→心臓と循環していますが、心臓へ戻るための力は全身の筋がその役割を担っています。そのため、大きな筋をゆっくり動かすと、各所で滞っている血液循環を改善する効果があります。
立幅(足の幅)を変えて行うと、臀部も含め全体的な刺激になる
指で肩を触れたままなるべく大きく回すことを心掛ける
背筋を伸ばしながら腕を上げつつ伸び上がる
搭乗中の睡眠は、ベッドの上と比較すると身体の動きが制限され緊張しやすい環境です。また、交感神経優位の状態は全身の筋が興奮しており、自分ではリラックスしていると思っていても体は固まりやすくなっています。特に、普段と異なる環境においてはその兆候が顕著に現れますので、身体の内部から副交感神経に働きかけ、心身ともにリラックスした十分な睡眠を得られるよう準備しましょう。
3秒かけて息を吸い、5秒かけて息を吐く(鼻呼吸推奨)
太陽(こめかみ)・攅竹(眉毛の付け根)・晴明(目頭)をそれぞれ押す
飛行機内で緊張した身体を入浴で温め、筋緊張を緩和し血管拡張を促しましょう。シャワーだけでなく、湯船に浸かると水圧の影響を受け末梢から血液を戻しやすくなるためさらに効果が高まります。
搭乗前と同様の効果を狙い、適度な有酸素運動を継続するとリスクは低減します。
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記事監修:株式会社iMARe 理学療法士 岩館 正了