米粉の皮と伝統のタレがやみつき!
南北に長い地形を持ち、東側には海、西側には山岳地帯が広がるベトナム。地域で気候や食文化が異なり、食材や調理法、味つけ、それぞれに特色ある名物料理が旅行者のお腹を満たしてくれる。
バインセオは、ホーチミンなど南部が発祥の家庭料理。自慢のひと皿を提供するお店もたくさんあり、観光客にも大人気。パリッと焼き上げた米粉とココナッツミルクの生地が特徴で、もやしなどのシャキシャキ野菜、ぷりぷりのエビ、ジューシーな豚肉など、好みの食材をたっぷり挟んだ具だくさんな仕上がりがうれしい。付け合わせの葉野菜と香草で包んだら、ヌクマム(魚醤)ベースの甘酢のタレで、さあ召し上がれ。ベトナムビールとの相性も抜群!
バインセオやフォー、生春巻きなど、ベトナム料理では主食のお米がさまざまな形で登場する。稲作がさかんな北部では、美しい田園風景が広がり、どこか懐かしく目に映る。少数民族が多く暮らす山岳地帯・サパは、棚田の絶景が世界的に有名な場所。夏は緑、秋は黄金色に輝く稲穂がそれは見事で、すっかり魅了されてしまう。色鮮やかな衣装に身を包んだ少数民族の素朴な暮らしや、ローカルなサンデーマーケットの賑わいもほのぼのと楽しく、晴れやかな気分に。
山岳地帯・サパに広がる棚田
色鮮やかな民族衣装
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