オリジナルコーヒーの魅力

JALコーヒーディレクター 川島良彰が語るおいしさの秘密

世界中の生産国を旅していますが、いつも機内でおいしいコーヒーを飲みたいと思い続けてきました。

しかし残念ながら未だかつておいしいコーヒーを、機上で飲んだ経験がありません。機内でコーヒーを抽出するには、気圧、ギャレーのスペース、時間的な制約、コストの問題など高いハードルをクリアーしなければならず、どこの航空会社も取り組まないだろうと諦めていました。

 

しかし今回、JALがおいしいコーヒーを、今まで通り無料で全クラスで提供するので、協力して欲しいと依頼がありました。

これまでコーヒーの旅を一緒にしてきた日本を代表する航空会社JALが、新生JALとしてコーヒーも変えようとするのです。お手伝いしない訳がありません。

JAL CAFÉ LINES FIRST CLASSの魅力

世界一のコーヒーと言われるGrand Cru Café

この農園でグラン・クリュ・カフェに選ばれるのは、年間200キロにも満たない貴重品です。干し草のようなユニークなアロマ&フレーバーにナッツの甘い香りが続く。強いボディに濃厚な甘さ。ワイン、カシス、ベリーも感じる傑作です。

Grand Cru Café

樹の選別

グラン クリュ カフェは、単に優れた農園を選別しただけの豆ではありません。農園の中でも、単一品種として気温、雨量、日照、土壌、風向きなど栽培環境の最も優れたセクションのみをグラン クリュ カフェ専用に指定、さらに一本一本収穫する樹を選んでいます。

天の恵みともいえるそのセクションの樹々は、時にオーナーでさえ気付いていないこともあります。生産者との協働で、セクションの栽培環境をさらに向上させ、そこに育つ特別なコーヒーの樹に実る豆だけを選別しています。

果実の選別

一般的にコーヒーの収穫は、2〜3カ月の間に5〜6回行われます。

しかし、グラン クリュ カフェは、セクションのなかでさらに選別した樹から、選び抜かれた熟練の摘み手たちが収穫期のピークの完熟豆だけを3日間ほどで摘み取ります。

精選方法

収穫したコーヒー チェリーは、果肉の除去、ぬめりを取るための水洗い(地元の湧水のみ使用)、天日による乾燥、そして十分な熟成期間を経て、コーヒー生豆となります。グラン クリュ カフェは、これらの工程においてコストダウンのための機械化はまったく取り入れず、手間の掛る昔ながらの作業を再現し高品質を維持しています。

輸入方法

通常、コーヒーの生豆は船荷として輸入されますが、赤道付近を通過するのに長時間を要するため高温による劣化は防げません。グラン クリュ カフェの生豆は、穀物の品質管理をするための特殊加工が施されたバッグに入れられ、空輸されます。

生豆の劣化を防ぐための特別なこだわりです。

サステイナブルコーヒーという考え方

サステイナビリティー(sustainability = 持続可能性)に配慮したコーヒーのことを、サステイナブルコーヒー(sustainable coffee)と言います。現在のことだけではなく未来のことも考えた上で、自然環境や人々の生活を良い状態にたもつことを目指して生産/流通されたコーヒーの総称です。

現在、環境保護団体を含むさまざまなNGOが、サステイナブルコーヒーの生産や流通を推進する活動をおこなっています。
それらの団体は、それぞれの理念のもとに独自に設けた基準に従ってコーヒー生産者/流通業者をチェックし、改善が必要な点に対してはアドバイスや技術支援をおこない、基準をクリアしたらお墨付き(認証と呼ばれることが多い)をあたえます。

 

それぞれの団体は、地球レベルでのサステイナビリティーを目指していることでは共通していますが、アプローチは多岐にわたります。 生産地域の自然環境の保護や再生、減農薬/無農薬栽培の推進、生産者の収入の安定化、トランスパレンシー(お金の流れの透明性)の確保、農園労働者の人権保護や生活環境の改善、トレーサビリティー(生産履歴)の確保など、重視事項やカバー範囲にそれぞれ特徴があります。

レインフォレスト・アライアンスとは

レインフォレスト・アライアンスは、土地の利用法、商取引の方法、消費者の行動を変えることにより、生物の多様性を維持し、人々の持続可能な生活を確保することを使命としており、生物多様性および労働者と地域共同体の権利と社会的境遇を守るために活動している国際的な環境保護団体です。
世界中の農業、林業、観光業の専門家たちと連携し、水、土壌、野生生物の生息地、森林の生態系を保護する方法を開発。

厳しい基準を満たす農園や森林には、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどの企業や消費者に広く認知されつつあるレインフォレスト・アライアンス認証マークを使用する資格が与えられます。認証マークのついた商品の購入や消費によって、熱帯雨林の保護、ひいては地球環境の保護、生産者の生活向上、持続可能な開発に協力できます。
あるいは一杯のコーヒーで、熱帯雨林の保護、ひいては地球環境の保護、生産者の生活向上、持続可能な開発に協力できるのです。