動物(ペット)の貨物輸送についてご案内いたします。
お預けの手続き方法は、国内線と国際線で異なります。以下をご確認のうえ、お預けください。
動物(ペット)を安全にお運びする取り組み
動物(ペット)を安全にお運びするため、専門家のアドバイスのもとに様々な取り組みを行っております。
お引き受けからお引き渡しまでのサービスの流れはこちらでご覧いただけます。
お引き受けからお引き渡しまでの流れ
お客さまの大切な動物(ペット)を安全にお運びするため、動物にやさしい輸送環境づくりに取り組んでおります。
- お引き受けしてから航空機へ搭載されるまでの間、可能な限り空調の効いた屋内や日陰で保管します。
- 風雨から守るため、航空機までは専用のカートにて、ゆっくり大切にお運びします。
- 航空機内では貨物室(バラ積み貨物室)にてお預かりします。
クレートは専用ネットにてお包みします。
また航行中の揺れで動かないよう、貨物室床面にしっかりと固定します。(航空機種別などにより取り扱いが異なる場合がございます)
- 到着地にて航空機から取り降ろし後、速やかに貨物上屋もしくは動物検疫所まで搬送し、
健康状態などを確認します。
またお客さまへお引き渡しするまでの間、可能な限り空調の効いた屋内や日陰で保管します。
輸送環境
航空機による輸送環境について
温度・湿度
出発間際までは空調の効いた屋内や日陰にてお預かりしておりますが、航空機への搭載・取り降ろし作業時には駐機場など外気にさらされる状況となりますため通常よりも高温となる場合がございます。
貨物室内の環境
飛行中は照明が消え、暗室となります。また気圧に関しては0.8気圧(2,000mの山頂と同程度)となるため上昇中、下降中の気圧の変化で耳の機能などに悪影響を与える恐れがございます。
音
飛行中、または離発着時の機械操作音や地上車両の音が聞こえ、さらに客室と同様に風切り音(地上では聞かない音)が聞こえます。
ワンポイント・アドバイス
水分補給
お客さまご自身の給水器をペットクレートに設置していただけます(ただし破損や水漏れの恐れのない給水器に限ります)。体温調節の一助となります。
ストレス緩和
いつも使っているタオルなどと一緒にお預かりいたします。匂いが残っているため、安心します。ただし、体に巻きつく可能性があるなど、係員が不適当と判断した場合はお断りすることがございます。
お預けいただく時間
ご搭乗便の出発90分前までに出発空港の弊社貨物営業所へお預けください。
お預けいただけない動物(ペット)
- 生後8週間(56 日)以内の犬および猫
- ブルドッグ、フレンチブルドッグなどの短頭犬種
お預けいただけない短頭犬種
- カニクイ猿、アフリカミドリ猿、赤毛猿
- 公的機関、もしくは個人所有を除く野鳥
- 実験を目的とした犬・猿類
- 条例や法令にて輸送が禁止されている動物
- 輸送に適さない容器(クレート)に入れられた動物
- その他、弊社が指定する動物
お預けいただけない短頭犬種
短頭犬は他の犬種と比較して高温に弱く、熱中症や呼吸困難を引き起こすおそれがあることからお預けを制限させていただいております。
ブルドッグ・フレンチブルドッグ
ブルドッグ、フレンチブルドッグは年間通期お預かりできません。
(国際貨物・国内貨物共通)
その他の短頭犬種
下記21種の犬種は、国際貨物の場合で年間通期、国内貨物の場合で夏季期間中(毎年5月1日から10月31日まで)お預けいただけません。
アーフェンピンシャー |
イタリアン・コルソ・ドック |
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル |
キング・チャールズ・スパニエル |
シーズー |
シャー・ペイ |
スタッフォード・シャー・ブル・テリア |
チベタン・スパニエル |
チャウチャウ |
チン |
パグ |
ピット・ブル |
ブル・テリア |
ブリュッセル・グリフォン |
ペキニーズ |
ペロ・デ・プレサ・カナリオ |
ボクサー |
ボストン・テリア |
ボルドー・マスティフ |
マスティフ |
ラサ・アプソ |
- ※上記犬種以外は、類似した犬種名であってもお預けいただけます。
輸送容器(クレート)
お客さまの責任において、以下の条件を満たす輸送容器をご手配いただくようお願いいたします。
- *1動物が立ったまま方向転換したり、脚を伸ばして立ったり座ったりできる十分な大きさで、以下の目安を満たすもの。(IATA動物規則8章CONTAINER REQUIREMENT1に準ずる)
- 縦:
- 体長(A)+足の長さ(B)の1/2
- 横:
- 肩幅(C)の2倍
- 高さ:
- 動物が立った時に、ペットクレートの天井に頭がつかない程度(D)
- *2原則として持ち運び用に作られたペットクレートであり、強固な材質のもの。
- *3通気が十分にされる構造であるもの。
- *4扉(蓋)がある場合は外側からロックが掛かる構造になっていること。
- *5容器の留め具がある場合、しっかりと固定されていること。
- *6破損がなく、隙間や継目から動物が逃げないような構造であること。
- *7以下の例のような容器や、係員が不適切と判断した場合は、ご予約済みであってもお引き受けできません。
- *8体重が5kg以上のすべての犬種、および成犬・幼犬を問わず弊社が指定する特定犬種の場合、金属製の容器であること(国内輸送のみ)。
秋田犬 |
紀州犬 |
グレートデーン |
シェパード |
セントバーナード |
土佐犬 |
ドーベルマン |
ボクサー |
|
夏季・冬季期間の注意事項
夏季期間(5月1日から10月31日まで)
高温・多湿の環境となりますので、特に体温発散の効率が悪い一部の小型犬についてはお預けいただく前に十分な水分補給をお願いいたします。また暑さに弱い子犬、高齢犬、短頭犬種は、輸送の時期・時間に十分ご留意ください。短頭犬種につきましては犬種に制限がございますので、こちらも併せてご留意ください。
当該期間はすべての犬種において、他社との相次運送を含み2区間以上の経由便輸送をお受けしておりません。
冬季期間
零度を下回る場合もあり、厳しい温度環境となりますので寒さに弱い場合は輸送について十分ご留意ください。
お預け手続きの流れ
国内貨物の場合
STEP1
事前確認
輸送環境、輸送制限、輸送容器(クレート)などの注意事項をご確認ください。
STEP2
事前予約
出発空港の貨物営業所にてご予約を承ります。
- ※事前にご予約いただいていない場合、お預かりできかねる場合がございます。
- ※代理店のお客さまは予約ポータルサイトより事前予約をお願いします。
STEP3
お預け
ご予約便の出発90分前までに、出発空港の貨物営業所までお預けください。
上記時間までにすべての手続きが完了している必要があります。
お時間には十分余裕を持ってお越しください。
STEP4
お手続き
貨物カウンターにて、発送に必要なデータをシステムにご登録いただきます。
また動物申告書の内容にご同意いただきます。
STEP5
運賃のお支払い
重量および容器のサイズから運賃を算出します。動物は一般運賃の5割増しとなります。詳しくは以下をご覧ください。
国際貨物の場合
様々なお手続きが必要なため、航空貨物代理店さまを介してご予約をいただくのが一般的となっております。
なお、検疫などの理由により輸送する宛先国によって必要書類やお手続きが異なりますので、お客さまご自身で動物検疫所へ事前にご確認いただきますようお願いいたします。
一般的には以下の書類が必要です。
- 「動物申告書(国際貨物)」(荷主さまよりJALグループへのご申告)
- 「輸出検疫証明書」(動物検疫所から発行)
- 「予防接種証明書」(獣医師から発行)
「動物申告書」につきましては、お客さまにて内容を確認のうえご署名いただき、他の必要書類とともに航空貨物運送状に添付の上、ご提出いただきますようよろしくお願いいたします。
国際貨物の「動物申告書」(PDFファイル 約233KB)