「王家の谷」と呼ばれ、険しい崖にある洞窟には多くの古代の王たちが埋葬されている。古代ハワイアンが暮らし、神聖な儀式や会議にも使われた場所。1946年と1979年には、津波や洪水で大きな被害を受けたにも関わらず、死者が一人も出なかったため、「王族たちのマナ（霊力）によって谷が守れているからだ」と伝えられ、スピリチュアルスポットとして訪れる人もたくさんいる。
ワイピオ・バレーにまつわるもっとも有名な神話のひとつにハワイの新年「マカヒキ」をつかさどる神ロノの神話が伝えられている。

中心部からの白煙が絶えずモクモクと見え、夜はクレーター内の白煙が真っ赤に見えてとても幻想的だったハレマウマウ・クレーター。
しかし、2018年5月に起きたキラウエア火山の大規模な噴火活動によってその姿は大きく変わる。丸いお皿のような形状から、蟻地獄のような真ん中が深く落ち込んだ火口へと姿を変え、赤く輝く溶岩を見ることができなくなった。
今の自然の姿は今しか感じられない。行くたびに姿を変える自然を肌で感じることができる場所のひとつである。