令和5年度 移動等円滑化取組報告書（JAL）

対象となる航空機

1.機材の更新

現行計画の内容（計画対象期間及び事業の主な内容）

• 移動等円滑化基準適合機材3機の導入を計画。
  全保有機材の基準適合が完了しており、基準不適合機材の退役なし。

前年度の実施状況

• 計画通り、基準適合機材3機を導入。

対策

1.乗降用設備を適切に使用するための教育の実施

現行計画の内容（計画対象期間及び事業の主な内容）

• 車いす利用者が円滑に乗降できるよう、リフト付きタラップの適切な操作に関する教育を継続する。

前年度の実施状況

• リフト付きタラップの適切な操作に関し、教育訓練や技量維持点検を継続実施。

対策

1.利用しやすい環境づくり

現行計画の内容（計画対象期間および事業の主な内容）

• お手伝いを希望されるお客さま専用の空港手続きカウンターの新設によりお客さまの利便性を高める。
  対象空港：
  大分空港（2024年3月完成予定）
  鹿児島空港（2024年3月完成予定）
  中部国際空港（2024年3月完成予定）
• 木製車いすなどの介助支援ツールの追加配備を進めることで、お客さまの利便性を高める。
• 必要なお手伝いやご要望をあらかじめご登録いただくことでスムーズにご旅行いただける「スペシャルアシスタンス登録サービス」を促進し、ストレスフリーな環境を整える。

前年度の実施状況

• 対象3空港でお手伝いを希望されるお客さま専用の空港手続きカウンターを新設済み。
  （運用開始時期）
  大分空港：2024年3月
  鹿児島空港：2024年3月
  中部国際空港：2024年3月
• 木製車いすの追加配備なし。
  翻訳対応透明ディスプレイなど、聴力や発話に障がいのあるお客さまに向けた介助支援ツールの導入を検討した。
• 「スペシャルアシスタンス登録サービス」の登録キャンペーンを実施。ストレスフリーな快適な旅の提供に努めた。

対策

2.アクセシブルツーリズムの促進

現行計画の内容（計画対象期間および事業の主な内容）

• 移動にバリアを感じているお客さまが楽しめるアクセシビリティなどを組み込んだツアーを継続実施し、ツアー全行程でサポートできる環境を整える。

前年度の実施状況

• 発達障がいのあるお客さまの、安心・快適な空の旅を目指し、空港や実機での事前体験会を経て「秋のアクセシブルツアーin山形」を実施。

対策

1.お客さまが知りたい情報の提供

現行計画の内容（計画対象期間及び事業の主な内容）

• 自社Webサイト「お手伝いを希望されるお客さま」専用ページを改善するとともに、情報の更新を行う。

前年度の実施状況

• 「お手伝いを希望されるお客さま」専用ページの情報を随時更新するとともに電動車いす受託フローを掲載、利便性向上に努めた。

対策

2.情報共有による不安の解消

現行計画の内容（計画対象期間及び事業の主な内容）

• 飛行機での移動に不安を感じている方を対象に、空港カウンターでの手続きから搭乗までの一連の流れを体験できるイベント（JAL空港体験プログラム）を継続する。

前年度の実施状況

• 発達障がいのあるお客さま向けに実施。また航空機利用が初めての方、不安のある方、不慣れな方にも安心してご利用いただけるよう、「スカイちゃれんじ」というテーマで、航空機利用の流れを説明する動画を作成、Webサイトに掲載。

対策

3.心のバリアフリー促進

現行計画の内容（計画対象期間及び事業の主な内容）

• より多くの方が旅に出るきっかけを作るため、自社媒体に必要な情報などを広く共有し、さまざまな旅の楽しみ方を提案する。

前年度の実施状況

• お客さまに安心してご利用いただけるサポート内容や、旅の魅力やヒントを伝える情報を発信。

対策

1.心のバリアフリー実践

現行計画の内容（計画対象期間及び事業の主な内容）

• JALグループ全社員を対象に、心のバリアフリーを理解するための動画教材を用いた社内研修を継続実施する。
• 障がいのある社員の活躍をテーマに社内研究・発表することで社内の意識啓発を行うなど、心のバリアフリーを理解するための取り組みを継続的に行う。
• 全国の小・中・高・特別支援学校等で導入されている教育プログラム、また企業・団体・自治体・大学向けの研修プログラムとして、パラアスリートを中心とした障がいのある当事者と一緒に知る、学ぶ、体験するD&Iプログラムを提供している「あすチャレ！5事業」に協賛。「あすチャレ！5事業」と連携した社内イベントを通じての心のバリアフリーの理解促進を継続する。

前年度の実施状況

• JALグループ全社員を対象に社内研修を実施済み。
• 「心のバリアフリー」を理解するための全社員向けプログラムを開催。プログラム内では、障がいのある社員の活躍をテーマに社内イベントを継続実施。
• パラアスリートによる講演会を実施。アクセシビリティ向上の根幹となる考え方である、社員一人ひとりの「心のバリアフリー」を醸成。

対策

2.接遇品質（心のバリアフリーの理解・技術・知識）の向上

現行計画の内容（計画対象期間及び事業の主な内容）

• 接遇を担当する部門において、国土交通省が定める接遇研修モデルプログラムを参考としたテキストを更新し、心のバリアフリーの理解を含め接遇スキルの向上を目的とした教育を継続する。
• 特例子会社JALサンライトに所属している聴覚障がいのある社員が講師となり、社内で「手話」を教える取り組みを継続。社員の手話スキル向上を目指す。
• 「誰もが安心して笑顔で旅を楽しめる」機内環境を実現するため、社内資格制度を継続展開し、機内における客室乗務員の対応力強化を目指す。

前年度の実施状況

• お手伝いを希望されるお客さまへの対応をまとめたテキストSpecial Assistanceを基に、接遇を担当する予約/空港/客室部門において、「心のバリアフリー」の理解ならびに接遇スキル向上を目的とした研修を継続して実施。
• 聴覚障がいのある社員による手話講座を継続して開催。
• 機内という特殊な空間でその環境にあったサポートを実現するため、社内資格制度を展開。約500名の客室乗務員が実技講習を受講。対応力強化に努めた。

対策

1.適正利用を促すわかりやすい表示

現行計画の内容（計画対象期間及び事業の主な内容）

• 高齢者、障がい者用等施設等の適正な利用の推進に向け、チラシなどを設置する。

前年度の実施状況

• 行政の案内に沿って、適宜対応済み。

（1）過去3年度における1年度当たりの平均の輸送人員が1000万人以上である。

○

1. 中小企業者でない。
2. 大企業者である公共交通事業者等が自社の株式を50％以上所有しているか、又は自社に対し50％以上出資している中小企業者である。