温泉やプール、サウナを備えた寛ぎの旅館

熱海駅から海沿いの景色を眺めながら電車に揺られ、約1時間半。蓮台寺駅から約5分歩いた先にあるのが「下田蓮台寺温泉 清流荘」。高さ約6メートルの山灯籠が目印の老舗旅館だ。1939年の開業以来、増改築を重ね、現在は4種の客室棟・全26室となった。棟によって趣が異なり、一部の客室では露天風呂や半露天風呂、内風呂など、プライベート空間で源泉掛け流しの温泉を楽しめる。疲れを癒やし、のびのびと羽を伸ばすにはぴったりだ。

温泉は、3本の自家源泉から引湯する弱アルカリ単純泉。毎分506リットルという豊富な湯量を活用した温水プールが、一昨年にリニューアルオープン。深さの異なるプールと、子ども用の滑り台がついたキッズプールを揃える。年間をとおして利用でき、家族と過ごす宿泊客も多いという。

大人の宿泊客から人気なのが5種のサウナ。フィンランド式とローマ式を交互に使うことで、代謝アップも期待できる。最大21時間の滞在が可能なため、プールや多彩なサウナ、近隣のビーチで愉しむもよし、広々とした客室でのんびり過ごすもよし。ここは年齢や性別問わず愉しめる宿だ。

谷川岳を見渡せる露天風呂付きの和リゾート

日本百名山である谷川岳の南側にある温泉宿「別邸 仙寿庵」。宿としては日本でわずか11軒のみが登録されている、高級ホテル・レストランの会員組織「ルレ・エ・シャトー」にも加盟しており、上質な料理とホスピタリティが自慢だ。

江戸時代から湧き続ける湯は、肌に優しい低張性弱アルカリ性。檜または石造りの内湯や露天風呂に加え、外気浴にもぴったりのテラスなど、入浴中ものどかな自然を堪能できる。ミストサウナでは、熱波師によるイベントも不定期で開催。このイベントのために従業員自ら熱波師の資格をとったという熱意にも心を打たれる。

約1,000坪の建物、総敷地面積は約30,000坪という広大な敷地に、客室は18室のみ。丁寧に手入れされた庭園では、ハンモックでのんびりと過ごしたり、テラスラウンジで季節の野菜や果物をいただいたりすることもできる。「周囲の山々も敷地とし、景観が損なわれないように管理しています。四季を感じられる散歩も楽しんでいただきたいです」とフロントマネージャーの篠原さんは話す。ゆったりと流れる時間のなかで、至福のひと時を過ごしたい。