▲6〜8月頃に提供予定のメニュー。九州産の和牛ヒレやマナガツオなどを使った料理。上品なデザートがコース料理を締めくくる。

暖かな日差しが降り注ぐ大きなガラス窓。そこからは福岡市民の憩いの場、大濠（おおほり）公園の風光明媚な景色を望むことができる。

1953年、ロイヤル中洲本店として創業した「レストラン 花の木」。かつて、マリリン・モンローが来店した老舗フランス料理店だ。1989年に大濠公園内に移転し、以降、伝統を受け継ぎながら新たなフレンチへと進化を続けている。

コンセプトは地産地消。九州産の和牛ヒレを炭火で仕上げたメインの肉料理は、プチプチとした食感の粒マスタードソースが和牛のうま味を引き立てている。さらに、旬な食材を使うことにもこだわっていることから、メニューは季節によって入れ替わる。
「メニューを考える時は、ひらめきを大切にしている。季節を感じられる料理を提供したい」と、総料理長の寺田敏広さんは話す。例えば、九州産のマナガツオをポワレにし、カンパリで煮た長イモを添えた料理は、淡い赤色が夏を感じさせる目にも鮮やかな一品だ。カンパリの少し甘く、ほろ苦い味わいが後を引く。

季節によって何度も足を運びたくなる店「レストラン 花の木」。大濠公園の四季折々の姿とともに華やかな料理を楽しみたい。