日中は、Tシャツにジーンズなどカジュアルな服装で過ごす人がほとんど。気をつけなくてはいけないのは18時以降。夜はドレスコードがあり、それに応じた服装をすることがマナーです。フォーマルナイト(3泊4日のクルーズの場合は、通常中1日)では、男性ならスーツもしくはタキシード、女性はイブニングドレスという案内が一般的ですが、実際には、カジュアルクルーズでは、そこまで正装はしなくても大丈夫。男性ならジャケット着用、女性なら、ドレッシーなワンピースでも十分でしょう。ただ、お洒落をしすぎということはありませんので、日本でなかなか着る機会のないフォーマルな服に身をつつみ、とことん楽しむのもお勧めです。またフォーマルナイトでは、子どももワンピースやスーツなど、お洒落をしている姿を多く見かけました。子ども連れの場合は、子どものフォーマルナイト用の服も忘れずに準備していくといいですね。
船内の支払いは、チェックイン時に渡されるシーパスカードを利用します。現金やカードを持ち歩く必要がなく、とても手軽。シーパスカードは、客室の鍵や寄港地での乗船にも身分証明として必要になるため、船内ではこのカードだけは大切に身につけ、それ以外の貴重品は金庫へ入れるのがベスト。とはいっても船内はオールインクルーシブなので、実はあまりお金を使うことはありません。有料のサービスとしては、アルコール類と、食事以外の飲み物、あとは免税店やリラクゼーションなど個人で利用したものぐらいです。
海外旅行へいくと悩ましいのがチップ。クルーズではチップは下船前夜に封筒が配られるのでそれに入れて、滞在中のチップをまとめて渡せばOK(※クルーズにより若干の違いがあります)。しかも、誰にどの程度の金額を渡すかは、あらかじめ案内があるので迷う事もありません。目安の金額は、大体一人1泊あたり10ドル程度。その他、乗船時に荷物を預ける際、及びルームサービスをお願いした時は、都度1〜2ドルのチップが必要です。
全食事付きとはいうものの、気になるのはその内容。「旅行代金もリーズナブルだし、もし口に合わなくても船の中ではどうしようもないし・・・」と、乗船までは、少々心配していた私。でも杞憂に終わりました。選択肢が多く、バラエティに富んだ料理は、どれも非常に美味しく、味にこだわりのある日本人もこれなら満足すること間違いなし。私も、海外旅行で、これほど食事でお腹も気持ちも満たされたのは初めてです。
「クルーズでは食事が楽しみ」というリピーターも多いそうですが、それも納得。食事に関して様々な工夫がされています。
例えば、レストランの種類。 レストランは一つではなく、ビュッフェタイプのレストラン、フルコースが楽しめるメインレストラン、寿司レストラン(※有料)、ルームサービスといった複数から選択ができ、しかも予約は不要です。サービス時間内であれば、お腹のすき具合と相談しつつ、どこで食べてもOK。
見晴らしのいい、船の11階にあるのは、ビュッフェレストラン。朝・昼・夕・そして夜食と、メニューは毎日変わり、その種類も目を見張るほど。山海の幸が満載の料理、シェフが目の前でサーブする肉料理、サラダバーやスープ、パンやデザートに至るまで、彩りよく並ぶ料理を前に、どれを食べようかと毎回悩んでしまいます。ハンバーガーを自分で作るコーナーは、子どもに大人気だし、エスニックや日本料理のコーナーも日替わりで登場。バラエティに富んでいて、毎食ここで食べても飽きないほど。窓側の席や、天気のいい日はアウトドアで潮風にふかれながらの食事もいいですね。
メインレストランでは、メニューから好きなものをオーダーできます。夜はコース料理となり、サラダ、前菜、メイン、デザートを、それぞれ数種類の中からセレクト。本格的なコース料理は、ボリュームたっぷりで、 見た目も美しく、日本人好みの繊細な味つけが格別。夜だけは、食事の開始時間とテーブルが決まっていて、クルーズの間は毎晩決まったテーブルに着席します。テーブルには、担当のウェイターがつき「今日はどこへ行ったの?」「楽しんでいる?」と、料理を運びながらフレンドリーに声をかけてきます。また少人数で参加の場合は、相席になることも。食事だけではなく海外の方とコミュニケーションをとれる、ちょっとした社交場の雰囲気も漂います。
そして、一番驚いたのが・・・・24時間対応のルームサービス。サンドイッチやスナック、果物やデザート、コーヒーなど、ルームサービスも旅行代金に含まれているので追加の支払いは不要です。レストランが開いている間は、ダイニングメニューをルームサービスで頼むこともできるので、家族だけで食事をしたい場合などに利用すると便利です。
いかがですか? 想像以上に、充実していてびっくりしたのでは? 1日中「食べたい」という誘惑から抜け出せない贅沢な悩み、あなたも是非体験してみてくださいね。