北海道のワインは、今面白い時期に来ています。
この地でワイン造りが産業として始まってから、まだ50年を少し過ぎたところです。
しかしながら、最近の20年間に、志の高い若い造り手たちが、比較的過ごしやすい夏の気候と広大で豊かな土壌に魅力を感じ、静かに、と同時に確かな足取りで、品質に重きを置いたワインづくりを進めてきました。
ほんの短期間で、北海道産のワインは、日本のみならず世界中のワインファンやワインのプロたちから注目される存在に成長しました。
空知管内は、高品質を追求する流れの最前線だと思います。牧草ロールが点在する丘、牧場、農場など牧歌的な景色の中にぶどう畑が点在する空知地方は、夏の間日中は暑く、夜にはしっかりと気温が下がります。本州と比べて少ないと言われる北海道の平均的な降雨量で湿度が低いのが特徴です。 真剣に、覚悟を決めてぶどう栽培に取り組む、そんな造り手が集まっているのがこの地方です。
今回、JAL様からのご提案により、食に関して経験豊富でありながら新しいものにも興味を示してくださる食通の皆様を、ワイン産地として前途有望な空知にお迎えできることを、大変うれしく思います。空知の食とワインを味わっていただき、この地方でもえりすぐりのワイン生産者のぶどう畑と蔵をご案内いたします。