貨物豆知識


貨物室
 高度一万メートル前後を飛行する航空機。その貨物室の環境はどのようになっているのでしょうか。
 まずは気圧。機体構造上の制約から機内は0.8気圧程度と、地上より低く設定されています。湿度は貨物室の場所によって異なりますが、概ね20%以下とかなり低く、時には数%程度にまで下がることもあります。
 そして温度ですが、お客様が搭乗される上部客室とは異なり、貨物室の温度調節は温度が一定のレベルより高くなったり低くなったりするとセンサーが感知し、スイッチを入れたり切ったりする仕組みで、細かな温度設定はできません。従って、貨物室の温度は貨物搭載地の気温、飛行中の外気温(摂氏マイナス50〜60度程度)、飛行時間などに影響を受けることとなり、正確な温度調節は難しいのが実状です。
 また、同じ貨物室でも場所(特にドア付近は冷える)、貨物搭載量、貨物の性質などにより、かなりの差が生じると考えられ、ズバリ何度というのは難しいのですが、概ね前方貨物室が摂氏5〜10度、後方貨物室が15〜30度程度といったところです。従って、温度(特に低温)に敏感な貨物は特殊な容器に入れたり、梱包そのもので保温対策を講じることが必要となります。