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Photo by Kumiko Sakai

食の多美人

こんにちは。食プロデューサーの園山真希絵です。旅に出るといろいろな出会いがありますね。地元の方との出会い、「食」との出会い…。そんな旅の魅力を皆さまにお伝えしていきます。旅に出て、「人」と話して、元気になる。お料理をいただき、食べて、笑って、綺麗になる。そんな食いしん坊な私の「多美」に、おつきあいいただけたらうれしいです。
園山真希絵さん公式ブログ

第4回目は鹿児島の旅、2日目です。
鹿児島では歴史を肌で感じ、そして食にも文化を感じることができます。
健康と美がいっぱいの鹿児島、ぜひご一緒に「多美」していきましょう!

指宿市

指宿に来て朝を迎えるならば・・・昇る朝日を眺めながらの砂むし温泉がお勧めです!
ここ指宿の天然砂むし温泉は、約三百年の歴史を誇る昔ながらの健康法です。
心地よい海風に吹かれて顔はひんやり、でも体はポカポカに熱く、砂の重さがずっしり。
砂の重さと温泉の効果で血液循環が進み、体中の老廃物が汗とともに流れ出て・・・
まるで生まれ変わったかのような、すっきりさわやかな気分で、今日もスタートです!
※水分の摂取も忘れないようにしてくださいね。

さっぱり汗を流した後は、指宿白水館の施設内にある『薩摩伝承館』を訪れました。
日本の伝統美の原形を平等院鳳凰堂に求めて建設された薩摩伝承館。
「ここに来れば薩摩がわかる」というコンセプトの元、世界に伝えたい伝統ある薩摩の歴史をここに集めました。
多くの方々がここで薩摩の歴史を感じ、それを語り継いでほしい、という想いが込められているそうです。

幕末から明治期に世界を魅了して海を渡った金襴手薩摩焼の美を象徴した『金襴の間』です。眩しいくらいに豪華ですね!

薩摩焼や中国から伝わった美術品に囲まれると、鹿児島が「薩摩」と呼ばれていた時代、明治維新に向かって時代を駆け抜けた志士たちの熱い想いを感じることができます・・・。

指宿から移動の途中、薩摩富士との名称で親しまれる開聞岳を臨むことができる池田湖に立ち寄りました。
菜の花が咲き乱れて、もうすっかり春気分です♪

南九州市

知覧茶や武家屋敷で有名な、「薩摩の小京都」と呼ばれる南九州市の知覧町郡にやってまいりました。
鹿児島のお茶は、静岡に次いで全国第二位の生産高を誇るということをご存知でしたか?本格的なお茶の栽培は明治初期に始められたそうです。

知覧茶を生産・販売されている『お茶のはまだ』に伺いました。
透き通った若緑色とさわやかな香りが特徴と言われる知覧茶。『お茶のはまだ』さんのお茶の特徴は、“のどごしに甘みが残るお茶”。
熟練茶師のブレンド(合組)による相乗効果で、綺麗な緑、香り、コク、旨みが一層引き立ち、五感で楽しむ上質なお茶に仕立てられています。

以前から知覧茶が大好きだった私は、本場で淹れ立てのお茶をいただくという醍醐味を心から
味わいました・・・♥

緑茶は体に良いとされる実に多くの成分を含んでいます。
お茶の渋み成分はカテキン。苦み成分はカフェイン、旨み成分はテアニンです。
体脂肪低下作用や持久力増加、リラックス作用など、効能を上げたらきりがありませんね。

もちろん、お茶請けも忘れるはずがありません(笑)。期間限定商品の、ほうじ茶餡や抹茶餡を餅米ベースの生地で包んで焼いた半生菓子をいただきました。このもちもちした食感に、お茶の香りがふわっと口の中に広がります。いいお茶には、最愛のパートナーになるお茶のお供を・・・
互いの味を引き立ててくれますね。

丸味そして深みがある緑茶の色、そして味わいが、まさに五感を通じて身体に染み渡っていきます。
小さくも可憐なお茶の花を愛でながら、知覧茶をいただくというのも趣があっていいですね。

薄めのお茶が好きだった幼少時代(今ではとびきり濃いお茶が好きですが)のお茶請けは、甘いもの以外に、たくあんも付いてきてました(笑)。
美味しいお茶をいただくと、ついついたくあんが食べたくなる・・・と思った矢先に
なんと目の前に大量の干し大根が!!

これは『寒干し大根やぐら』と言って、薩摩半島南部の冬の風物詩です。
合掌造りのこのやぐらは、高さ6m、長さ50mほどもあるんだそうですよ!

大根は東シナ界からの海風に約10日間さらされて余計な水分が抜け、栄養分はそのままに、食物繊維を多く含んだ寒干し大根となります。
辛みが抜けて、大根本来の甘みが味わえるんです。

お茶畑の真ん中で、偶然で素敵な出会いがありました。まさに一期一会!
やっぱり多美っていいですね♥

この寒干し大根が『寒干したくあん』に生まれ変わるんですね。
私も、いつか寒干したくあん作りに挑戦してみたいーーー!

鹿児島市

またお腹がペコペコ!になりましたので(笑)、もう一度、美味しい香りのする鹿児島市に舞い戻ってまいりました。
どうしても食べてみたい鹿児島の伝統料理があったのです・・

それは、酒寿司です。

酒寿司は、鹿児島に江戸時代から伝わる味です。島津家のお殿様が、勝ち戦の後に
宴会を催し、残り料理を一つの器にまとめてお酒をかけたら、翌日いい匂いが漂っていた・・・こうして偶然出来上がったお料理と言われています。

鹿児島郷土料理の草分けとして、南国の豊かな食文化を大切に守り続けている『さつま路』の酒寿司は、ご飯に地酒のお屠蘇(おとそ)をまぶし、濃いめに下味をつけた野菜を混ぜて、約4、5時間かけて発酵させます。それに新鮮な魚介類と錦糸卵をたっぷりのせて、鹿児島の手間ひまかけたおもてなし料理の完成です。

お屠蘇の香りだけで心地よく酔ってしまいそう・・!
どことなく懐かしい味・・・小さい頃お正月にいただいたお屠蘇の味を、体が自然に思い出していました。

六白黒豚のしゃぶしゃぶも欠かせません。
口の中でとろける食感と、じんわりと広がる深い旨みとお肉の甘み・・・
薩摩の味覚に、改めて惚れてしまいます!!

無類の豆好きの私が気になってしょうがなかったお店が、『大阪屋製菓』です。
昭和29年より九州にて豆菓子の生産を開始した大阪屋製菓は、子供のころに食べた懐かしい駄菓子から、地元鹿児島の焼酎にぴったりの酒肴まで、世代を超えて楽しめる豆菓子を製造していらっしゃいます。

あいにくこの日は工場がお休みで豆菓子製造の見学ができなかったため、大阪屋製菓の新ブランド、『Beans Nuts』のショップ兼ショールームに立ち寄ってみました。

Beans Nutsは素材の品質にこだわり、添加物をできるだけ廃しています。もっともっと多くの女性に、ナッツは栄養価が豊富で「美容にいい」ことを知っていただきたいという想いで立ち上げられた、従来の豆菓子の概念にはなかった高級ナッツブランドです。

そしてフレーバーも豊富です。「紫いもとそら豆のコンフェティ」「青のりをまとったピスタチオ わさび味」「クロカン・カシュー ポルチーニ&フロマージュ」などなどなど、九州産の素材を中心に、彩りも、味わいも、とにかくすべてが美しく楽しく、栄養価もバツグンの大満足☆

これは(→)、落花生やアーモンドが目の前でペーストになっちゃうNuts Butter Machineです。
豆そのものの贅沢な極みが堪能できる超濃厚ペーストだったので、買って帰って、おうちでは、パンに塗って、はちみつを垂らして食べることに決定です!

こちらの冒頭にも述べてますが、「豆と言えば園山真希絵です!」、と言っても過言ではないほど、私が豆好きになったきっかけは、豆のおかげで体質も変わり、無理なくダイエットもでき、鉄人のような(笑)元気体になったからです。豆には食物繊維をはじめ、ビタミンB群・ビタミンE・鉄分・カルシウム・マグネシウム(ものによってはポリフェノール等も)といったダイエットに効果的な成分が豊富に含まれる上、肌や心にもうるおいをもたしてくれます。そんなスーパー食材の豆や、ナッツ・ドライフルーツをバランスよく摂取するって、本当に大事なことなんですよね。 これからも、共に人生を歩んでいきたいです。

霧島市

鹿児島空港に戻る前に、今回の旅最後の「鹿児島の多美」を求めて、『坂元醸造』にやってきました。そう、『坂元のくろず』です!

創業はなんと1800年頃に壺づくり米酢の製造を始め、1975年に「くろず(黒酢)」と命名。そうして黒酢のブームが始まったんですね。
昔ながらの製法が今も受け継がれている黒酢造り。霧島市福山には酢造りに必要な「地下水」「米」そして薩摩焼の「壺」が幸運にも存在し、そして発酵に適した気候風土で
あったことが、一番の恵みであったのでしょう。

工場長の藏元さんに壺畑を案内していただきました。

黒酢は最低1年この畑で発酵・熟成させるのだそうです。
長年使いこまれた陶器の壺(現在使用しているものは信楽焼)に米麹を敷き、3分づきの蒸し米をいれ、福山の名水を7分いれます。
仕込みの最後に振り麹を液面に均等に振り、あとは太陽の光と微生物の力を借りて、ゆっくりと発酵・熟成させていくのです。

藏元さんは、黒酢の製造はまるで子育てのようだとおっしゃいます。壺一つ一つ状態が違うので、毎日中を覗いて、「子供の顔色を伺う」のですって!
この時に五感をフルに使って、黒酢の状態を知るんだそうです。色、匂い、味、発酵音、そして硬さ・・・。まさに職人技ですね。

仕込んで半年の若酢の味見です(まだ黒酢ではありません)。

・・・・・・・・すっぱぁぁい!

黒酢は熟成を重ねることでだんだんと色付き、そして味がまろやかになっていきます。

右から約半年、1年、3年経ったものです。
色も味も酸っぱさも全く違います!

黒酢には数多くのアミノ酸が含まれており、その中には体内で合成できない必須アミノ酸も含まれています。黒酢の持っている幅広い効能には、血液をサラサラにし、老化を防ぎ、コレステロール値を下げ、動脈硬化や高脂質症などの成人病予防や疲労回復・殺菌作用など、沢山の健康効果や体調維持が挙げられています。

黒酢黒胡麻胡桃九条葱の“く”の付く納豆

■作り方
納豆(1パック。付属のタレや辛子も入れる)・黒酢(小さじ1)・黒すり胡麻(小さじ1)・砕いた胡桃(2粒分)・小口切りした九条葱(適量。なければ、長葱でOK)を混ぜ合わせる。

混ぜるだけでできちゃう超お手軽体想いレシピです。
さまざまな食感と、五味が堪能でき、黒酢が苦手な方でもおいしく召し上がって頂ける、おつまみにもご飯のお供にも最適な黒酢納豆和えです。

他にも黒酢は油っこい料理に入れたり、ケーキの隠し味に使ったり、ぜんざいにもちょろっと垂らしたりetc・・・・、
私が疲れ知らずの健康体なのは、よく食べる豆以外に、黒酢パワーもあるに違いないですね!

黒酢、黒豚、黒糖、焼酎、さつま芋、豆・・・鹿児島には美味しいもの、体が喜ぶもの、美容に最適なもの・・・、素晴らしいものがたくさんありますね。 そんな色んな美の詰まった食材をバランスよくいただくことがとても大切です。
そして、ストレスをためず楽しい気持ちで食事をすること、食材を知ることも「美」につながる大事なステップです。
皆さまも、ストレスから解放された、極上の時間を鹿児島で過ごしてみませんか?

食を知る「多美」・・・次回は日本の南端、沖縄に行きましょう!(3月中旬公開予定。)

ちょっとおもしろいお店・・・ そして鹿児島ならではの食材をご紹介します!

ちりめん・しらす専門店 凪

1年中鹿児島の特産品、しらすが食べられるお店。漁で捕れたしらすをそのまま仕入れているので、新鮮な生しらすを食べることができる日も!
店頭でちりめん・しらすや鹿児島特産品の販売もされています。

鹿児島県鹿児島市中央町21-4 永井ビル1F 099-208-4104

さつまいもの館

安納芋や種子島ゴールド、鹿児島ブランドのお芋がたくさん!
焼き芋も売っています。まさに黄金色ですね♪

鹿児島県鹿児島市東千石町6-28 099-239-4865

今回ご紹介したお店

2012年2月20日現在の情報です。料金等は予告なく変更になる場合があります。

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