



ヘルシンキ中心部の住宅街に、突如現れる岩山。氷河時代の岩をくり抜いて作られたこのユニークで美しい建物は、テンペリアウキオ教会という。フィンランド福音ルター派に属する、れっきとした教会だ。
内部の壁は巨大な岩をくり抜いた形になっており、なんとも言い難い神秘的な空間が広がっている。岩壁は本当に手付かずのままで、氷河時代に削られた跡も確認することができるというから驚きだ。照明は少ないが、銅板でできた大きな天井と岩壁の間に自然光を取り入れるための無数のガラスがはめ込まれており、内部はとても明るい。
一見教会らしくない建物だが、内部の厳かさは格別。思わず立ち止まって、静かに祈りをささげたくなる。


教会内部を見渡すと、控えめな祭壇のすぐ左にある美しいパイプオルガンが存在感を示している。
実は、自然の岩に囲まれたこの教会は、非常に音響が良いことでも知られており、大小さまざまな演奏会が行われているのだ。もともとの計画では岩壁をむき出しで残す予定はなかったが、音響学者と指揮者の助言により、そのまま残すことにしたのだとか。
また、夏の平日10時〜14時には小さなピアノコンサートが開かれる。コンサートといってもバックミュージックのような感じなので、演奏中も自由に見学が可能。自然の力が作り上げたこんな素晴らしい空間で音楽を楽しめるなんて、とてもぜいたく。美しい光景と音楽で、心が洗われること間違いなしだ。


テンペリアウキオ教会Temppeliaukion kirkko
| 開館時間 |
<9月1日〜5月31日> <6月1日〜8月31日> |
|---|---|
| 住所 | Lutherinkatu 3, 00100 Helsinki |
| TEL | 09-2340-6320 |
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