



スオメンリンナ要塞。フィンランド語で、「フィンランド(スオミ)の城塞」という意味の名前をもつ、18世紀に築かれた軍事施設である。
島全体が要塞になっており、長い歴史の中でスウェーデン、ロシア、フィンランドの3つの国に代わる代わる所有されながら、あるときは守りの要として、あるときは攻撃の足がかりとして、歴史の流れに翻弄されながら、長いあいだ第一線で活躍してきた。
18世紀半ばの建築当初は世界最大の規模だったこの要塞も、1973年に文化施設となり、今はあちこちに残る塹壕(ざんごう)や大砲だけがかつての様子を彷彿(ほうふつ)とさせる。
数奇な運命をたどったスオメンリンナ要塞は「人類の歴史上重要な時代を例証する建築物群」として1991年に世界遺産に登録された。


時代に翻弄され、数奇な運命をたどってきたスオメンリンナ要塞だが、現在では約900人の住民が暮らすヘルシンキの一地区として静かな日々を送っている。
古い建物や自然が多く残り、季節ごとにさまざまな美しい姿を見せる世界遺産の島スオメンリンナは、ヘルシンキ周辺に無数に広がる離島の中で一番の人気スポットだ。
ヘルシンキ市民はとりわけこの島を気に入っており、特に夏には「スオメンリンナにピクニックに行こう!」という会話があちこちで繰り広げられるほど。
移住希望も多く、空き物件待ちに2〜3年はかかるというからかなりのものだ。
フェリーに乗って、ふらっと散歩に来る地元の人々に混じって、美しい島を心ゆくまで楽しもう。
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