



ヘルシンキから最も近い外国、それがエストニアの首都タリンだ。
ヘルシンキからフェリーに乗って約2時間ほどで到着するので、フィンランドの若者のあいだでは「映画を観るか、タリンへ行くか?」と映画とてんびんにかけてしまうくらいの気軽さ。タリンは物価も安く、フェリーの内での買い物も免税なので、ショッピングにもぴったりだ。
たった2時間の距離といっても、街の雰囲気はヘルシンキとはまったく異なる。
ヘルシンキは19世紀初期のネオクラシック様式とアールヌーボー様式の美しい建物が多いが、13世紀前半にできた街タリンはハンザ同盟の商人の街であり、城壁や石畳の道路、そして城門や塔がたくさん残っている。
中世時代にタイムスリップしたような気分で散策してみよう。


旧市街の入口は、街中に突然現れるヴィル門だ。
ここからがらりと街並みが変わり、中世の世界が広がりはじめる。
旧市街の中心、旧市庁舎があるラエコヤ広場を抜けて、縦横無尽に広がる小道や美しい街並みを存分に散策したら、ぜひとも旧市街の山の手、トームペアの展望台へ行こう。トームペアの展望台はいくつかあるが、もっとも代表的なのは旧市街が一望できる展望台。上まで登ると、赤い三角屋根や教会の尖塔(せんとう)が立ち並ぶ、城壁に囲まれた美しい旧市街が一望できる。街の向こう側に見えるのは、バルト海だ。
教会の鐘の音が響き渡る青い空の下、中世の穏やかな空気を心行くまで味わおう。
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