はんつ遠藤プロフィール
1966年生まれ東京在住。早稲田大学教育学部卒業。テレビの番組レポートや雑誌記事の執筆、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリスト。 日本をはじめ世界20数カ国の料理を研究し、取材軒数は6,500軒を超える。「日経トレンディ」にてトレンドリーダーにも選出。
今回は東京3日間のご紹介。
ひとくちに東京と言っても広いですが、
その中から今、最も注目されているエリア……
そう、東京スカイツリーのある押上を中心として浅草、築地、月島の東京下町エリアのご紹介です。
今回もぜひ、おいしいグルメをご堪能下さい。
押上駅から徒歩3分にある「Heart&Heart」へ。
東京スカイツリーには「ソラマチ」と呼ばれる商業施設があり、また、浅草通り沿いにも魅力的なレストランはたくさん。そんな中、今、グルメ通の間で特に注目されているのが「裏押上」。そこに「Heart&Heart」は存在します。
店内はアメリカンPOPに仕上げていて、ワクワクする明るい雰囲気。パスタもトマトソース、ミートソース、クリームソースなど様々なバリエーションがあるのですが、イチオシの「シーフードトマト」を頂きましょう!こちらのウリは、なんといっても、生パスタ!
1.7mmの幅のタイプで、ゆで時間は3分弱。普通の乾燥タイプより、ずっと早くゆであがります。で、一番の特徴は、もちもち!この食感は「生」ならではですね〜。
イカ、海老、アサリなどのシーフードもたくさん入って、1000円はお得。観光化されていない値段設定も魅力。自家製トマトソースとオリーブオイルで仕上げた、酸味よりもほんのりとした甘味重視の優しい味わいにも癒されます。
おいしかった!!
ごちそうさまでした!!
私が、もし、東京スカイツリーの近くでレストランを経営していたら、絶対に東京スカイツリーをモチーフにした料理を考案します(きっぱり)。料理を目の当たりにしたお客さんの楽しそうな笑顔が、作り手からしたら嬉しいんです。
そんな私の気持ちに100%合致しているレストランの筆頭が、こちら「モンブラン」。2号店の吾妻橋店は、もう20数年。
「ハンバーグ」が特に有名な洋食レストラン。その中でもぜひ皆さんにも召し上がっていただきたいのが、「スカイツリーハンバーグ」。
どうですか、この分かりやすさ。どこからどうみても、東京スカイツリーです。
てっぺんから下に目を向ければ、オニオンリングの展望台!
柱は海老フライ!土台は、ライスで出来ています。
もう、最高です。見た目にも楽しいんですが、味もピカ一!
看板商品であるハンバーグは、この楽しいメニューでも手を抜きません。国産牛100%で手ごねして鉄板焼きで、まさにジューシー。海老フライも4本。ライスの量も通常の2倍くらい。
いただいて、お店の外に出れば、目の前に東京スカイツリー。じっと眺めると海老フライ&ハンバーグに見えてきます(笑)
おいしかった!
ごちそうさまでした!
私も東京の東側の出身ゆえ、押上界隈は、慣れ親しんだ場所です。そんな中、2009年の「遠藤利三郎商店」のオープンは衝撃的でした。周囲には住宅も多い裏通りに、重厚な扉を構えたワインバーが誕生したのですから。2011年には「向島葡萄亭」、そして2012年4月には「角打ワイン 利三郎」もオープン。
今宵は「角打ワイン 利三郎」におじゃますることに致しましょう!
遠藤利三郎は祖父の代からの屋号だそうで、オーナーはお孫さんにあたる遠藤誠さん。
「角打」とはもともと福岡でお酒屋さんの角で飲めるようにしたのが始まりと言われています。東京では「立ち飲み」という表記が多く見られます。それにしても「角打」で、この洒落た雰囲気は珍しいです。本店同様に、橋本夕紀夫さんのデザインだそう。橋本さんといえば、ザ・ペニンシュラ東京の内装デザインを始め、世界で数々の有名な作品を残しているデザイナーさん。東京スカイツリーのエントランス4階に並ぶ12本のオブジェも、そう。
でも、ですね。メニューを拝見すれば、全て500円とリーズナブル!!
利三郎のブランデーハイボールは、グレープフルーツをブランデーに漬けこんで、トニックウォーターで割ったもの。ウィスキーや焼酎は良く聞くけれど、ブランデーか〜。珍しいですね!さっぱりとした味わい。
そして、手間がかかった一品たち。自家製ピクルス、「すみだモダン2011」にも認定された田中肉屋さんのお肉のパテ。豚ロースのカツレツ チーズとトマトソース。凄いとしか言いようがないですね!
おいしかった!!!
ごちそうさまでした!!!
向島に、昭和20年代から続く蕎麦店があります。
それが「美舟音」。初代が長野出身ゆえ、信州そばを提供する蕎麦店で、もともとは出前もなさる町のお蕎麦やさんだったのが、40年前に今のスタイルへと変わりました。
もちろん、手打ちです。でも、それだけじゃないんです。外観の看板に「いかだ流しそば」。扉を引けば、突然目の前に広がる、生簀(いけす)のような造り。
円になったカウンターの前を水がゆっくりくるくると回っています!
これが「いかだ流しそば」。オーダーすると、いかだに乗ったお蕎麦が向こうから、どんぶらこ、っと流れてくる方式。
自分の席の前の明かりが灯ると、オーダーした「大名そば」が流れてきます。自分でいかだから料理を持ち上げると、いかだはまた流れていきました。
大名そばは、海の幸、山の幸がふんだん、というのがコンセプト。蕎麦は信州戸隠産の蕎麦粉を使用した手打ち。蕎麦自体の風味が良いです。辛汁は、節と醤油感の効いた、王道的味わい。大きな海老天、いくら、サザエ。結構ボリュームもあり、蕎麦としてはお値打ち感あり。
ちなみに個室的な部屋も。2Fには大広間もあり、宴会も可能です。奥さんを娘さん夫婦が手伝い、お孫さんも修業に出ているとか。
「美舟音」は、これからも安泰でしょう!
浅草は東京の中でも屈指の観光地ですね。その中で、特に最近、注目を集めているエリアが「裏浅草」と呼ばれる一帯。浅草寺の北側、言間通りを渡ったエリアです。
「麺酒房 喜粋」もこの界隈。昨年2012年10月1日にオープンしたばかりの新店です。外観からしてラーメン店らしからぬ和の雰囲気。割烹料理やさんと言っても通じるような造りです。
ラーメンのメニューを拝見すれば、看板メニューが2種類。せっかくなので2種類ともいただく事に。
まずは醤油わんたん麺。清湯系の滋味あふれる1杯ですね〜。鶏がらベースの動物系スープと、煮干しなどで採った魚介系スープを別々に作って合わせる、いわゆるダブルスープ。両者のバランスが非常によい仕上がり。麺もするりとしたのど越し、滋味あふれる醤油スープとの相性もぴったり。そして自慢のわんたん。
続いて白湯ラーメン。いわゆる鶏白湯スープなんですが、和の延長線上の仕上がりで、優しいクリーミー感がいいですね〜。別皿で味変アイテムが付いてきます。すだち、高菜、自家製辛味噌。それぞれを途中で入れて、味の変化を楽しめます。
夜はやきとりも評判。飲んで、やきとりを頂いて、〆にラーメンというのも、オススメ。
おいしかった!!
ごちそうさまでした!!
東京は従来から蕎麦文化が発達していて、各地に名店と呼ばれる店舗が存在します。それに対して、うどん専門店もとても少ない時代がずっと続いていました。でもここ数年は、高レベルのうどん専門店が続出。
こちら「言問食堂 さかえ」も、その1軒。
場所は、裏浅草。有名デザイナーが設計した店内は、和風モダンな、こ洒落た雰囲気です。
きつねうどんを頂きました。
ダシが特にいいですね〜。ふわりと節類の旨みが効いた、上品な汁。きつね(油揚げ)も大きくて、食べごたえあり。そして、肝心のうどん。これは、やや粘りともちもち感を重視した仕上がりで、香川県産とオーストラリア産の小麦粉をブレンドして、2〜3日がかりで熟成させながら打った自家製うどん。
さらに、こちらは、おでんの評判も高いです。おでん五点盛りは、さつま揚げを始め、ちくわ、玉子、大根、こんにゃく。じんわりとダシを吸い込んだおでんは、まさに癒しの味わい。
おいしかった!!
ごちそうさまでした!!
築地と言えば、市場。東京都中央卸売市場の中でもトップクラスの大きさを誇り、売上ベースではもちろん1位。場内はもちろんのこと、いわゆる場外にも名店と呼ばれる店舗、飲食店がひしめきあっています。
その中から向かったのは、「つきじ神楽寿司本店」。店内に入れば白木を活かした和の空間。まさしく「寿司店」の王道を行く雰囲気です。
こちらを選んだ理由は、シャリを握る際、赤酢を使用していること。今では相当、少なくなりましたが伝統的な江戸前寿司は、赤酢なんです。ちなみに赤酢とは、酒粕を原料として醗酵、熟成させて酢に仕上げたもの。
「贅沢にぎり」を。通常4000円相当を、2100円で!このメニューは平日の10時から15時の提供なので、市場をうろうろ散策&お買いものして10時にお店に伺うのがベストかも。
もちろん築地市場で仕入れた新鮮な魚介類。鮮度の良さが自慢です。そして白身系は炙り焼きにするのも「つきじ神楽寿司」の特徴。炙ることで香ばしさも加わっています。赤酢使用のシャリは、案外、爽やか。これを、さしみ醤油で頂きます。ちなみにネタは時期によって変わるそう。通常50種類の魚介をそろえているそう。それにしても、冬場の魚は特に身が締まって、抜群ですね!
おいしかった!!!
ごちそうさまでした!!!
築地で寿司を頂いた後は、月島へ向かいます。歩いても、勝鬨橋を渡ってちょっと行けば、もう着いちゃいます。月島といえば「もんじゃ」のイメージが物凄く強いですね。僕は小学校が月島と同じ中央区だったのですが、その当時は、「もんじゃ」のイメージは無く下町の商店街の趣き。
そんな昭和の時代を彷彿とさせるのが、こちら「ふるさと」。 もんじゃストリートから細い路地を入った、まさしく隠れ家系の喫茶店です。創業以来約半世紀。しばらく2代目の金子輝雄さんが切り盛りしていましたが、約3年前に息子さんがお店に入り、ハンバーガーがメインに!
気になるのが「月島バーガー」。一見すると、普通の大きなハンバーガー。180gもあるそう。でも、ガブリつく前に、そっとハンバーグの中を拝見すると・・・キャベツ??「そうなんです、月島なので、もんじゃをイメージして」と金子さん。
ガブっと頂けば、キャベツが入っているからか、ふわっとした食感。
でも、そんなに「もんじゃ」の味って、わけじゃないですね。ほんのりウスターソースの風味は漂いますが、あくまでモチーフにした程度。ちなみに、バンズはサンワローラン!サンワローランといえば、安心、安全を心がける業務用パン専門店。こだわりますね。
おいしかった!
ごちそうさまでした!
東京グルメ旅いよいよラストのお店です。せっかく月島に来たのですから、やはり「もんじゃ」はハズせません。
今回ご紹介する店舗は、かなりレベルが高いです。その名は「まぐろ家」。
ミシュランで星を獲得している銀座の名店「天ぷら近藤」の天かす(揚げ玉)を使用しているのです。
もんじゃの他にお好み焼き、焼そば、焼きうどんなどもありますが、ここは、「坂井スペシャル」で。明太子、いか、たこ、ホタテ、えび、コーン入り。通常は、自分で作ることが多いですが、上手にできないので(笑)、作って頂きました。
ウスターソースの風味もいいですが、けっこう、魚介のダシが効いていますね。えびもプリプリだったりと、海産物の新鮮さも嬉しい限り。そして明太子、これが決め手です。全体に散りばめられた明太子の風味が、もんじゃの更なるコクとなっています。日本料理の延長線上にあるようなもんじゃ。さすがです。
もんじゃをアテに生ビールというのが最強ですが、「月島のワイン」というのもあります。
実は「まぐろ家」は、もともとオーナーの名前を取って「坂井」という屋号でした。それが、特に、まぐろなど海産物にこだわったもんじゃ屋さんという位置づけを前面に出すために、「まぐろ家」という名に変えたそう。もんじゃメニューをもう一度、よく見ると、「まぐろ」の文字が。今度、頂いてみよう。
おいしかった!!
ごちそうさまでした!!
吉祥寺は、特に桜の時期には井之頭公園がとてもにぎわいます。
そんなお花見のあと、特に夜桜見物のあとにぴったりなのが、吉祥寺駅北口に広がるハモニカ横丁。個性的な小さな店舗が軒を連ねています。古き良き下町を思わせる界隈です。
実はハモニカ横丁にはハモニカ横丁連絡会というのがあって、新仲見世商店会、北口駅前中央会、朝日通り商店会、吉祥寺祥和会、祥和会物販部の5つの会で構成されています。
今、その代表をつとめるのが「酒房食堂 dish」のマスター、佐藤堅次さん。吉祥寺の有名店「トークバック」の立ち上げの一人で、独立して、もう約5年だそう。
ワインや一品料理を味わいながら、吉祥寺にまつわるいろんな話を伺うのも楽しいです。
2013年2月5日現在の情報です。料金等は予告なく変更になる場合があります。

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