はんつ遠藤プロフィール
1966年生まれ東京在住。早稲田大学教育学部卒業。テレビの番組レポートや雑誌記事の執筆、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリスト。 日本をはじめ世界20数カ国の料理を研究し、取材軒数は6,500軒を超える。「日経トレンディ」にてトレンドリーダーにも選出。
今回は福岡県へ2泊3日で行ってきました。
九州最大の都市である福岡市を抱える福岡県。
でも、海あり、山ありと、ダイナミックも広がり、県内を回るだけでも多種多様な顔を持ち、楽しい県です。
特にご当地グルメと呼ばれる料理が各地に存在して、伺う先々で、嬉しくて美味しい驚きが広がっています。
福岡のグルメといえば、やはりトンコツラーメン。
博多ラーメンと久留米ラーメンに大別されます。
警固の「伊都商店」は、博多ラーメンに分類されます。
外観からもわかるとおり、糸島産直。糸島とは正確には 糸島半島のあたりで、福岡市内からは車で約30分。風光明媚な地で、海の幸、山の幸なども豊富。ちなみに糸島のことを昔から「伊都」とも呼んでいたそう。
糸島で生まれ育った店主が糸島の天然素材を多く用いて作っています。
「糸島のみんなの力がひとつになってラーメンが作られている」
そんな思い入れを感じます! チャーシューは銘柄豚「伊那の豚」。
気軽に何度も寄れる、そんな優しい味わいでした。
おいしかった!!
久留米市はなんといっても久留米ラーメン。
なにせトンコツラーメンの発祥の地といわれているのです。老舗の店舗も多い。
「本田商店」は22年9月の創業。
今は2代目の本田眞一さんが切り盛りしています。
新作「ホンダラーメン3号 眞味(しんあじ)」をオーダーしました。
スープは意外にも、あっさりです。
久留米のラーメンというと濃厚ドロドロトンコツじゃなかったっけ?
「そう思われてるんですが、確かにゲンコツとカシラのみで、2日がかりで作る
「呼び戻し」なんですが、実は久留米のラーメンってコクがあるけど、意外にあっさりなんです」
自家製麺は、中細タイプ。1日半おいて熟成させた麺で、低加水、しかも8層麺で、中細ながらしっかりとした強さを醸し出しています。
ごちそうさまでした!!
久留米にはラーメンの他にも、様々な有名なグルメがあります。特に今、注目なのが「やきとり」。やきとり店の数が人口比率だと日本一(愛媛県今治市、山口県長門市という説などもあり)だそう。
「うえ野」は「久留米やきとり界」の血統書つきみたいな1軒です。
メニューを拝見すれば、一見普通の「やきとり」ですが、その中に…
ヘルツ…センポコ…ダルム…。ヘルツは心臓、いわゆるハツですね。むにゅっとして、わりとまったり。でも後味爽やか。ダルムは、豚の腸。いわゆるシロですね!
丁寧に下処理したあとにボイルしています。案外、柔らかい!センポコは牛で、大動脈のところ。コリコリとした食感で、クセになりそう。「やきとり」と言えども、久留米では鶏のみならず豚なども出ます。馬のダルムもあるみたい。 いやいや、勉強になる夜でした!おいしかった!
小倉は以前から「焼うどん」が名物として知られています。
「鳥町食道街」内にある「赤ちゃん食堂」は、昭和20年に創業の老舗です。
最近珍しくなった食品ディスプレイに、昭和な雰囲気が漂います。
メニューを拝見すれば、洋食から和・中華まで、ずらり。その中から迷わず創業当時からある「焼うどん」をオーダー。
秘伝のソースで焼き炒められた焼うどんは、ほんのり辛く、しかも魚粉も入り、香ばしき仕上がり。目玉焼きも載っていて、これで500円は、お得ですね。
半熟タイプの黄身につけて味わえば、黄身の甘みが程よく麺とタッグを組みます。
昭和の心が今も残る、ほのぼのとした名店です。
明治22年に開港した門司港。今でも街を歩けば、歴史的建造物が随所に。
その港のご当地グルメとして特に今、脚光を浴びているのが「焼きカレー」です。
「焼きカレー」が味わえる約30店舗の中から選んだのは、「陽のあたる場所」。
眺めが良いです。門司港を一望。ロケーション抜群。
オーナーシェフの小野雄志さんは、地元の出身。海外でも修業経験があります。お目当ての「焼きカレー」は、「鉄板焼きカレードリア」という人気メニュー。ふわっと香るカレースパイス、そして焦がし風味!このカレー自体が深い。伺えば10数年、継ぎ足しだそう。辛さよりもむしろ奥深き甘みと、ぎゅっと詰まった食材の旨みが360度から優しく、かつ堂々と向かってくる感じ。。
「焼きカレー」は、目を閉じれば、外国客船が往来していた往年の門司港の賑やかさが、そこにある。そんな味わいでした。おいしかった!! ごちそうさまでした!!
次に向かった先は、直方市。こちらでは今、「焼きスパ」が盛んです。
「直方焼きスパ」には、4ヶ条あって、「1.使うのはパスタ麺であるべし!2.キャベツ・タマネギ・豚肉を入れるべし!3.トマトケチャップベースのソースを使用すべし!4.麺や具材を焼くべし!」
4つくらいの決まりだと、わりと緩めで、個性も出せて良さそうですね。
今回は「Sola Cafe」へ。「焼きスパセット 焼きそば風」をオーダー。
デザート&コーヒーも。野菜も地元メイン。ちなみにお米マイスターでもあるそうで、お米は熊本の無農薬無肥料の棚田米を使用とか。
焼きスパは、細パスタで食べやすいです。
高台にあるので、昼間は眺めもよく、また、夕日も美しい、まさに「Sola Cafe」。
おいしかった!!ごちそうさまでした!!
宗像市は玄界灘に面しているため、海産物も豊富で、活いか、鯛などの料理が人気。この地域周辺で特に有名な「鯛茶漬け」をいただきましょう。
「玄海食堂」と冠しているだけあって、特に玄界灘で採れた新鮮な海産物にこだわった1軒。「食堂」をイメージしているので、お値打ち感も。天井の高い、ゆったりとした作りに、木の温もりが活きています。
鯛茶漬けは、ごまや醤油、さけなどがベースの「秘伝ごまだれ」がかかっています。ごまだれベースの鯛茶漬けを見ると「お!やっぱり九州だな」って感じがしますね。和の味わいに、ふわりとほうじ茶の香りがよぎります。
メニューは他にも「玄海たこカレー」「あわびの踊り焼き定食」なども人気のよう。おいしかった!!ごちそうさまでした!!
福岡といえば「戸畑ちゃんぽん」など麺料理もご当地として人気の地。
その中で、最も歴史があるのが「博多うどん」です。博多うどんはもっちり感。これがまた、格別。ダシにこだわっているところも多く、食べ歩くと案外ハマるのです。
そして登場。ダシの香りもいいですね。さすが日本料理出身。
カツオ、うるめ、サバ節、羅臼昆布などの天然食材が溶け込んだダシは爽やかでいて節類の深みも。塩を使用せず、醤油&みりんでふわっと味付け。
旨い!!そして、揚げたての丸天。熱々で香ばしくて、すり身の旨みと香りもふわふわっとだだよう逸品。
おいしかった!ごちそうさまでした!
最後の「ご当地グルメ」トリを飾るのは…「博多鉄なべ餃子」!
福岡市内には数系統ありますが博多鉄なべの元祖と言われている「鉄なべ 荒江本店」へ向かいます。
「貝汁定食」。せっかくなので丸い鉄鍋いっぱいに入った餃子が見たくて、餃子だけは3人前で(笑)餃子自体は小ぶりなので、もちろん1人前9個でもいいけれど、けっこうイケちゃいます。カリっと焼かれていて、クリスピー。国産の豚肉&キャベツ、ニラ、ニンニクで作られた肉あんも甘めで柔らかくて、軽めでサクサクっと何個でもイケちゃう。
酢醤油と一味主体のラー油のほか、ゆず胡椒も合うけれど、何にもつけなくても美味!「皮まで全て手作りなんですよ〜」と笑う二田さん。
凄いなぁ、大人気店なので、多い日は何個作るか伺えば、3000個(汗)
鉄鍋に木の蓋がちょうど良いらしく、適度に蒸気が抜けて、おいしくカリっとできるのだとか。
創業50年の老舗にもかかわらず、接客もとっても優しくて、地元の人はもちろん、観光客も大歓迎。おいしかった!ごちそうさまでした!
2012年11月30日現在の情報です。料金等は予告なく変更になる場合があります。

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