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A WORLD OF BEAUTY

January 2013 Helsinki, Finland → 2012.12.25. Update ヘルシンキ、フィンランド 氷点下にもなる厳しい冬を迎えるヘルシンキ。町の運動場に作られたスケートりんクでは、大人から子どもまで賑やかな声が響く。北欧ならではの楽ヘルシンキ、フィンランド 氷点下にもなる厳しい冬を迎えるヘルシンキ。町の運動場に作られたスケートりんしい冬の風景。 アクセス 成田、関空、中部からJAL便またはコードシェア便でヘルシンキへ。

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ヘルシンキ、雪とともに暮らす街。1月、ヘルシンキは本格的な冬を迎えます。北緯60度の北欧の街は、日中でも氷点下10℃を下回ることもしばしば。街は一面、真っ白な雪におおわれます。でも、街の人々の表情は明るく、朗らか。長く厳しい冬のただなかにあるというのに、街にも人にもどこかワクワクとした雰囲気があるのは、どうしてでしょう。雪と仲良く暮らす街、冬のヘルシンキを訪ねました。Photo by Yasuhito Dozono Text by Yuriko Kobayashi
雪とともに暮らす街、ヘルシンキ。1月にフィンランドに行くと宣言したら、ほとんどの人が一瞬、え、という顔をして、「オーロラでも見に行くの」と言った。それくらい、冬のフィンランドというのは観光のイメージがないらしい。冬のフィンランドではもちろんオーロラも観察できるが、それはずっとずっと北のほう。ラップランドと呼ばれる北緯66度以北の土地での話だ。ずいぶん前、ヘルシンキの街から近くの島まで、船を使わず海の上を歩いて渡れるんだよ、という話を聞いた。真冬、フィンランド湾が完全に凍結するごく限られた期間だけ、凍った海の上を歩くことが許されるのだという。でも、海って本当に、凍るのだろうか。いつかテレビで見た南極観測船みたいに、大小の氷の破片をかき分けてフェリーは進む。氷が船首に当たるたび、ごーり、ごーり、と音がして、大きなかき氷機のようだ。実際、フィンランド湾はすっかり凍結していた。特殊なフェリーで氷の海を進むと、スオメンリンナ島が見えてくる。船着場の近く、子供たちが海の上を行ったり来たりして遊んでいる。海の上を歩けるという話は、嘘じゃなかった。ヘルシンキの冬は、雪と氷が街とそこに暮らす人々を支配する。でも、それはけっして暗く、寂しいことではないとわかるだろう。この街は、冬という季節をすっかり受け入れて、雪とともに過ごす時間を心底、楽しんでいる。雪と暮らす楽しさを、この街の人々はよく知っているのだ。
雪が彩る街、スオメンリンナ島。スオメンリンナ島は、フィンランド湾の沖合、マーケット広場の乗り場からフェリーで15分の場所にある。ここは18世紀、防御拠点として城塞が築かれた要塞島で、砲台や防御壁が残る島全体が世界文化遺産に登録されている。だから、夏の間は世界中から観光客が押し寄せる。ヘルシンキからバカンスを過ごしに来る人も多い。ガイドブックに書いてあるスオメンリンナ島の概要は、こんな感じ。でも、1月の島はただひたすら、しん、としている。ものものしい砲台も要塞もすっかり雪におおわれて、高く澄んだ空に、氷のクリスマスツリーみたいに樹氷が光って見える。すれ違うのはこの島に暮らす人々ばかりで、ヘルシンキ以上に、のんびりとした時間が流れている。凍った湾のほとりを散歩していたら「あれはスノー・フラワーだよ」と教えてくれる人がいた。氷の上にできた白い結晶。それは花のようにも宝石のようにも見えて、触れてみたらどんな感触がするのか、知りたいと思った。
寒さがつくる、北欧の温かい暮らし。スオメンリンナ島、午前9時、快晴。気温は氷点下15℃。北欧の冬は太陽の訪れがすこぶるのんびりしていて、8時にはまだ真っ暗。この島では9時ごろにようやく太陽が顔を出して、人々の生活が始まる。朝の海を見たくて、入江に出かけた。着ぐるみみたいなダウンを着込んだ幼稚園児たちが、朝の散歩をしている。吐く息は真っ白で、頬をりんご色に染めながら声を上げて、コロコロと雪道を走っていく。街にはクリスマスの名残があり、だれかの家の窓辺に、ツリーやオーナメントが飾ってあったりする。日本の乙女たちが憧れるホワイト・クリスマス。でも、ホワイト・クリスマス以外のクリスマスがないフィンランドの乙女たちは、どんなクリスマスに憧れるのかしら。それくらい、この街にはうつくしいクリスマスの余韻がある。あんまり寒いので、目に付いたカフェに入った。珈琲、紅茶、ホットチョコレート……。極寒のこの街では、お茶の時間には何を飲むのだろう。隣の席のおばさんが飲んでいる、あれと同じものをください、と頼んだら、ルビー色の熱い飲み物が出てきた。甘酸っぱい香りはカシスやクランベリー。北欧の冬に欠かせないホットベリージュースだという。冬が長く、新鮮な野菜が手に入りにくい北欧では、ベリーは大切なビタミン源。寒い土地だからこその知恵や工夫が、日々の暮らしを温かく、豊かにしているのだ。
静かな冬の、ヘルシンキ散歩。ヘルシンキの街を見て歩くなら、トラムに乗るといい。そう教えてもらったのはいいけれど、こんなに雪が積もっているのに、路面電車なんて走っているのかしら。そんな心配をよそに、ほんのちょっと雪が降っただけで大騒ぎになる東京とは違って、ヘルシンキではどか雪のなかでもいたって普通に路面電車が走っていた。地下鉄も走っているけれど、市内をぐるりと一周、ゆっくり走ってくれるトラムは旅行者にはうってつけで、たった数百円で周遊観光ができてしまう。平日の午後とあってトラムの乗客はまばらだが、停留所ごとに買い物かごを下げたおばさんや、学生風の若者が乗ったり降りたり。あのパンは硬そうだけど、なんだかちょっとおいしそう。ヘルシンキの学校には制服がないんだなあ。平凡な日常の風景かもしれないが、何を見ても珍しい。いくつ目かの停留所で、スケート靴を持った子供たちが乗車してきた。夏の間は運動場として使われている広場が、冬はスケートリンクになるという。なんて北欧的な冬の楽しみ方だろう。カナダでもニューヨークでも、冬になると街中に忽然と即席スケートリンクが登場することはよくあるが、ヘルシンキの冬限定スケートリンクは、まったくもって規模が違っていた。サッカーのコートが数面は取れそうな運動場が、そっくりそのままリンクになっていて、あっちではホッケー、こっちではスケートと、老若男女が思い思いにスケートに興じている。それってマイ・スケート靴? トラムで一緒だった子供たちに尋ねたら、「ジョーシキだよ」と笑われてしまった。
海と山、自然の恵みを感じる食卓。異国を旅するとき、どの国がどんな土地なのか、いちばん手っ取り早く、かつ実感をもって理解できるのは、「食べる」ことだ。フィンランド料理、と聞いて思い浮かぶのは、漠然と"シーフード"。海に面したヘルシンキでは、もしかしたら朝から晩まで魚介攻めにされるかもしれないと、じつはちょっと不安だった。実際、海の幸は美味だった。とくにヘリングと呼ばれるニシンの一種はメジャーな食材らしく、マリネや唐揚げなど調理法もさまざまで、どれもおいしい。しかし驚いたのは、魚料理と同じくらい、肉料理も豊富にあること。しかもトナカイやヘラジカ、ウサギやカモなど、ジビエがずらり。考えてみれば、フィンランドは"森と湖の国"。もともと北方の狩猟民族だったフィンランド人は、近隣の森や湖でとれる食材を上手に利用して生きてきた人々だ。春には新じゃがやハーブ、夏にはサーモンやニシン、秋にはキノコやジビエ……といった具合に。その精神が、現代の食卓にも脈々と受け継がれている。なかでも、自然の恵みをまるごと食べるフィンランドの食卓の象徴は、ベリーかもしれない。北の森がはぐくむ数え切れない種類のベリー類は、ジュースやジャム、料理のソース、デザートと、必ず食卓に並んでいるのだから。海と湖、そして森。フィンランドを育む豊かな自然は、素朴で何気ない食卓にも、しっかりと息づいている。
雪をめぐる、ヘルシンキの旅へ。マイナス20℃にもなる1月のヘルシンキを旅すると、覚悟はしていたとはいえ、その寒さに驚く。でも、それ以上に驚かされるのは、街を彩る雪のうつくしさ、その表情の豊かさだ。フィンランド湾を海の道に変えてしまう海氷。凍った水面に咲いた「雪の花」。クリスタルガラスみたいな樹氷、砂のようにさらさらと、指の間からこぼれ落ちる粉雪。たった数日の滞在で、一生分の「雪」を見てしまったのではないかと思えるほど、雪のうつくしさに魅せられた旅だった。真冬にフィンランド?  こんな風に驚かれても、もう動揺しない。どんなに寒さに震えても、太陽がちょっとの間しか顔を出さないとしても、かまわない。だって冬のヘルシンキは、寒いからこそ、うつくしいのだから。 January 2013 Helsinki, Finland
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