今回の『旅したい。』は僕、中孝介がお届けします!
今回、僕がご紹介するのは奄美市の住用町にある川内集落から車で約5km程行ったところにある「やちゃ坊岩屋」という場所です。
奄美大島のシマ唄の一つに、『やちゃ坊節』という唄があります。”やちゃ”とは、奄美大島では”やんちゃ”という意味で使われています。
僕も子供のころは走り回ったり暴れたりいたずらしたりして言うことを聞かないときにはよく親に”やちゃ坊”と言われました。
今ではお酒を飲むと”やちゃ坊”になってしまいますが…(笑)
「やちゃ坊」という人が本当にいたのか、本名が「やちゃ坊」だったのかは定かではありません。
「やちゃ坊」は瀬戸内町で生まれ、3歳のときに母親が山へ出かけたまま帰ってこなくなってしまったと語られています。
そしてもう一つ、奄美大島の方言で”やちゃ”とは”やんちゃ”という意味だけでなく、魚のカワハギのことでもあります。
その昔、”やちゃ坊”は漁師が取った魚”やちゃ(カワハギ)”を盗む悪さを何度もしていたそうです。しかしこの話だけを聞くと、
とても悪者のように思ってしまいますが、実はこの「やちゃ坊」は心優しいところもあり、その盗んだ”やちゃ”を貧しい人の家の軒先などに
そっと置いて行っていたという話しもあるのです。「やちゃ坊」はそういう義人的なところもあり、憎めない存在だったようです。
漁師たちのとって来た”やちゃ(カワハギ)”をよく盗むやつだということと、”やちゃ”の皮のように煮ても焼いても食べられない、
手に負えないどうしようもないやつということで漁師たちが「やちゃ坊」という名を付けたのかもしれませんね。
シマ唄の『やちゃ坊節』ではこう唄われています。
『やちゃ坊節』
やちゃ坊ちばやちゃ坊 シマやねらぬやちゃ坊
夜や里下りて 昼や山ぬ暮らし
訳:やちゃ坊とはやちゃ坊 島(生まれた場所)の無いやちゃ坊
夜は里へ下りて 昼は山で暮らしている
※『やちゃ坊節』はご紹介した以外の歌詞で歌われることもあります
『やちゃ坊節』は、今も奄美の唄者たちに唄い継がれています。
来月の『Setting Sun Sound Festival〜in amami〜vol.2』 の翌日には、この住用町でのお祭りもあります。
住用町へお越しの際、是非この「やちゃ坊岩屋」へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

川沿いを歩くと、亜熱帯気候特有の植物が生い茂っています。

奥の方へ進むと・・・

これが「やちゃ坊岩屋」です。
岩の下には畳三畳ぐらいのスペスーで洞窟のようになっています。

確かに暮らせそうですが、こんなところで幼い子供が一人で暮らしていたのかと思うと、胸が熱くなります・・・。













