JAPAN AIRLINES

定例記者会見

2011年12月8日、定例記者会見を実施いたしました。
会見での社長挨拶の概要を掲載させていただきます。

日本航空 社長
大西 賢

本日は師走のお忙しい中、お集まりいただき、ありがとうございました。
本年最後の定例会見になりますが、よろしくお願いいたします。

本日私からは6点、至近の旅客動向、2012年度事業計画における787運航路線、世界初となる機内エンターテインメント「SKY MANGA」、子宮頸がん予防啓発活動、JR東日本グループ及び自治体との連携について、そして最後に、アメリカン航空の米国連邦破産法第11条(Chapter11)適用申請についてご報告させていただきます。

まず1点目の至近の旅客動向についてですが、昨日7日に10月の旅客輸送実績を発表させていただきました。
10月の国内線については、供給をASK、有効座席キロで見ますと、対前年比89.5%に対して、需要であるRPK、有償旅客キロは対前年比93.2%、利用率は70.6%、これは前年から3ポイントの上昇となり、好調にご利用いただいております。
一方、10月の国際線については、供給・ASK対前年比97.5%に対して、需要・RPKは対前年比90.3%、利用率は71.9%となりました。この数字は前年から6ポイント近く下がっています。引き続き、海外発需要が弱含みで推移しており、この結果が出ているところですが、日本発需要は堅調な業務需要に加え、観光需要も好調に推移しています。

タイの洪水の影響については、11月16日に外務省のタイ渡航に関する注意レベルが引き下がり、旅行会社のツアーが再開、加えて、工場再稼働に伴う日本発の業務需要も動き始めたと認識しており、11月中旬を境にお客さま動向は状況が好転してきつつあります。
欧州の金融危機については、欧州線を中心に旅客動向を注視しているところですが、現時点では顕著な減少がみられるという状況にはございません。しかしながら、欧州金融危機あるいは円高などが及ぼす影響については決して楽観視できないと考えております。今後の予約動向を更に細かく見て分析し、迅速な対応を行ってまいる所存でございます。
年末年始のご予約状況については、詳細を来週の15日木曜日に発表させていただきますけれども、国内線、国際線ともに前年を超える予約率となる見込みでございます。方面別では、国内線においては東北・北陸方面が前年を大きく上回るご予約を頂戴しております。また、国際線においてはハワイ、およびグアム線といったリゾート路線が満席に近い高い予約率となっていることに加えて、東南アジア、中国、台湾線で前年を大きく上回るご予約をいただいております。

2点目として、弊社の787の運航する路線についてご説明させていただきます。
正式には、今年度中に予定している2012年度事業計画の発表時にお話しさせていただきますが、来年度2012年度の事業計画の中で、787で運航する路線をご紹介します。
弊社の787は、来年4月22日から運航される成田=ボストン線の新規開設に加え、日本からある程度距離があり、且つ中規模需要の地点で、業務渡航目的でのご利用が比較的多い路線である、成田=モスクワ線、成田=ニューデリー線、また、業務渡航比率が高く、商品戦略上、競争力強化を目的とした羽田=北京線、この既存3路線へ787を投入していく予定でございます。
今後も、787の特性を余すところなく活用した事業計画の策定を行い、確実に収益をあげることのできる企業を構築してまいります。

3点目は、787における機内サービスの一部をご紹介いたします。本日発信いたしましたプレスリリースのとおり、弊社は、世界初となるサービス、「SKY MANGA」を787の全クラスにおいて提供します。
お客さまからのご要望を受け、この度、マンガを提供してくださる小学館様、電子書籍ビューワーのイーブックイニシアティブジャパン様とタッグを組むことで、世界で初めて実現することが可能となりました。
皆さまご存知のとおり、日本のマンガは、今や国内にとどまらず世界進出を果たし、アジアや欧米での認知度も高く、もはや日本の文化と言われるまで昇華しています。
弊社の「SKY MANGA」は日本語によるサービスとなりますが、将来的には英語等による電子書籍の提供を検討し、機内エンターテインメントの新しい形をマーケットに対し提案していきたい、と考えています。

4点目は、子宮頸がん予防啓発活動についてご報告します。
弊社は、社会貢献活動の一環として、「子宮頸がん」という、若い女性に増え続けている病気への予防啓発を推進するプロジェクト、「Hellosmile」に昨年より協賛させていただいております。
まず、「Hellosmile」プロジェクトの紹介ですが、こちらがプロジェクトロゴになります。このプロジェクトはTOKYO FM様が立ち上げ、特別協賛としてサンリオ様が応援キャラクターを提供している活動です。
ご存知のとおり、子宮頸がんは20〜30代の女性の罹患率が高い病気で、日本でも年間約2,500人の方が命を落とされていますが、この病気の予防に対する認知度も残念ながらそれほど高くないのが現状です。また、厚生労働省も、子宮頸がん予防のために、検診受診などの啓発活動を行っているところでございます。
そこで、「Hellosmile」の一員である弊社としましては、「Hellosmile」のロゴをデザインした特別塗装機を運航させていただき、子宮頸がん予防の重要性について、全国へ広く啓発させていただければ、と思っています。
特別塗装機の詳細等につきましては、改めて皆さまにご案内させていただきます。
なお、女性の病気予防を啓発する活動としては、乳がん検診の早期受診を啓発する活動「ピンクリボン・キャンペーン」と並ぶ、社会貢献活動であることも併せてご報告します。

5点目は、JR東日本グループ及び自治体との連携についてご報告します。
去る10月12日にエコジェットのお披露目の際に、JR東日本グループのびゅうトラベルサービス様とともに、東北地方への旅行需要喚起を目的とした国内旅行商品をご紹介させていただきました。
12月2日には、東北新幹線新青森延伸1周年を機に、陸のJR東日本グループ、空の日本航空、そして自治体である青森県の3者で、東北地方への需要喚起および外地発・台湾からの旅行需要喚起を目的とした訪日商品を台湾で発表・発売させていただきました。この企画も、交通事業者と地域とが一体となった初めての旅行商品でございます。
このように、空地一体となって国内需要または訪日需要を喚起し、また少しでも復興のお役に立ちたいと考えています。

最後に、oneworldの仲間であり、また共同事業のパートナーであるアメリカン航空の米国連邦破産法第11条(Chapter11)適用申請に関連する弊社への影響について報告させていただきます。
すでに発表されていますが、アメリカン航空は、Chapter11を申請後、事業方針を"Business as usual"として発信し、便の運航やマイレージサービスをはじめとするすべてのサービスを継続しています。
勿論、弊社との共同事業やアライアンスの枠組みにも、一切の変化はないことを改めてご報告させていただきます。
また、発表当日私はoneworldの社長会に出席のためニューヨークに滞在しておりました。アメリカン航空の経営とも直接話をしましたが、これを機に、コスト構造の転換と強固な財務体質を構築していきたい、と明言しておりました。
これまでも、米国においては数々の航空会社がChapter11を申請し、その後、立派に再建を果たしております。
順調に成果をあげつつある太平洋共同事業が、アメリカン航空の早期再生を後押しできるものと考えております。

私からは以上です。ありがとうございました。

ページのトップへ