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航空機に装備される計器は航空機の種類・大きさ・用途によってそれぞれ適当とする計器を選んで取り付けているため少しずつ違ったものになるが,操縦室に装着されている計器類を分類すると,おおよそ次のようになる。
方位指示器
DC-10のコックピットの計器類
747のコックピットの計器類
767のコックピットの計器類
747-400のコックピットの計器類
MD-11のコックピットの計器類
777のコックピットの計器類
図1-5-7 747の操縦士計器パネルとコントロール・スタンド
図1-5-8 MD-11の操縦士用計器パネルとコントロール・スタンド
これらの計器の要否や装備については設計基準(耐空性審査要領,またはFAR)に細かく規定されている。なお,上記のうち対気速度計にはマッハ計が加わるし,人工水平儀はいわゆるフライトディレクターも意味する。またコース偏位指示器は現在ではHSI,ラジオコンパスはRMIとして知られている。 航空計器の特徴は航空機に装備される関係上,安全に対する要求が特に厳しく,他の交通機関に比べ信頼性が高いこと,スペースや重量に制限があること,温度や圧力の変化,振動や加速度に強いことが必要であり,しかも指示値が広範囲であって,さらに指示が正確で読み取りやすくなければならない。また,高速度で飛行しているので読み取りや正常と不良の判断が容易なようにカラーマーキングやバグ(指示用のマーク),あるいは計器自体の機能状況を示すフラッグなどを設けておく必要がある。 大型機になると計器の数が増えてくるため,同系統の計器を2個以上組み合わせたり,1つの計器に多くのデータを統合して指示させ,操縦との視線の分散を防いだり,細かに数字を読む必要がなかったり,時間の余裕がないデータは,図的に表示させるなどの工夫も必要となる。 こうした計器は設計基準によって配置される場所が決まっており,どの飛行機に乗っても混乱を生じないようにしてある。すなわち,飛行・航法用計器は正・副両操縦士の前方に置かれ,エンジン関係の計器はその中間に置かれる。また,一部の計器は機関士席に設けられる。飛行・航法計器の配置もまた規定に定められており,飛行機の姿勢を示す計器は操縦士の前の上方中央に,対気速度を示す計器はその左側に,速度を指示する計器はその右側に,飛行機の方向を指示する計器は中央下側に置くというように,計器板上にT型に配置する。イギリス製の航空機ではこれらの周囲を白い線で囲っているものもある。また,これらの計器は厚手のアルミ合金で作られ,光の反射を防ぐために灰色につや消し塗料された計器板に取り付けられて磁気の影響をなくしており,さらにこの計器板は機体の振動が伝わらぬよう,振動吸収ゴムを介して機体構造に取り付けられている。 航空計器を作動原理によって分類してみると次の五つがある。すなわち〈1〉ダイアフラム(空盒)計器,〈2〉ジャイロ計器,〈3〉磁気計器,〈4〉電気計器,〈5〉バイメタル,熱電対,ブリッジ回路を利用する計器である。
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