

JAL国内線ファーストクラス5周年企画として12月−1月限定で展開中の、資生堂パーラーとの特別コラボレーション。「美食とおもてなしの共演」にかける想いを、資生堂パーラー社長・林 高広氏に伺いました。
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JALが国内線ファーストクラス5周年を迎えた2012年は、資生堂パーラーにとっても創業110周年にあたります。節目の年として何か新しいチャレンジを始めるにふさわしい時期ということもあり、今回の「美食コラボレーション」のお話は喜んでお引き受けさせていただきました。
資生堂パーラー伝統の味を機内食としてご提供するという企画は、私どもにとっても初の試み。JALのお客さまに空の上で最高の料理を味わっていただきたい、という想いのもと試行錯誤を重ね、両社の記念すべき年にふさわしい最高のコラボレーションが実現できたのではないかと思います。
JALが掲げる「伝統と革新」や「おもてなしの心」といった姿勢は、業態は違えど私どもにも共感できる部分が多々あります。私は「革新と伝統」と日頃から社員に言っていますが、つまり革新なき伝統などありえない。今では日本の洋食専門店の老舗という評価をいただいている資生堂パーラーも、1902年の創業当時は日本で初めてソーダ水やアイスクリームを売る「ソーダファウンテン」を開業し、時代の先端を走る斬新な存在でした。そして当時の先代から続く革新の積み重ねが店の伝統を作り、その伝統が時代を彩る文化として花開いていったのです。
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資生堂パーラーが創業以来守り続けてきた理念は、「本物志向・高品質」と「日本ならではの美意識」。資生堂の創業者・福原信三は「物事はすべてリッチであれ」と常に説いていました。料理もサービスも豊かな上質を目指すべき、ということです。これらの考え方は、空の上で最上のサービスを目指されているJALとも通じる部分ではないでしょうか。
そもそもJALと資生堂の関わりは、今回が初めてではありません。これまでも、JALの客室乗務員を対象にした美容研修をお手伝いしていたのが資生堂でした。私も20数年前には化粧品部門でこの仕事に関わっていたため、毎週のように成田や羽田に通っていましたね(笑)。「機内でこそ上質な化粧品を」ということで、化粧室には資生堂の化粧水や香水を取り揃えていました。機上でお客さまの前に立つ際にふさわしい装いと立ち振る舞いを、両社のスタッフが共に作り上げていったのです。これもJALと資生堂の間で、日本独自の繊細な美意識と心遣いの精神を互いに共有できたからこそ生まれた試みだったと思います。
そしてもうひとつ、私どもが守り続けている大切な伝統は、これらの美意識と心遣いに育まれた「おもてなしの心」です。ただ料理やモノを売るだけではない、お客さまを心から思いやるきめ細かいおもてなしこそ、JALや資生堂のように長い歴史をもつ日本企業が誇るべき姿勢ではないでしょうか。資生堂では社員向けの「おもてなしの教本」を用意し、海外に出店する際にも現地スタッフに日本ならではのおもてなしの心を学んでもらっています。
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私自身もフランスでの料理視察や研究会などで海外出張が多いので、JALをよく利用します。普通は機内で移動しやすいように通路側の席を選ぶ方が多いようですが、私はあえて窓際の席に座ります。窓の外に広がる雲海や地平線を眺めているのが好きなんです。朝昼晩に刻々と表情を変える雲の模様や、眼下に広がる地形を眺めていると時間を忘れてしまいます。まわりの乗客の方々が熟睡している中で、夢中で窓の外を眺めていますね(笑)。機内での長い移動時間は、積極的に楽しまないともったいないですよ。そんなひと時に座席でワインやシャンパンを傾けていると、本当に自宅でくつろいでいるような感覚に陥ります。
林 高広
1956年11月11日生まれ 兵庫県出身
【経歴】
1979年 4月 株式会社資生堂入社
1983年 8月 本社推販部
1991年 2月 本社マーケティング開発室
(新会社・ブランド企画)
1998年3月 本社宣伝部(媒体戦略・制作プロデュース)
2003年 4月 本社 宣伝部長
2006年 4月 株式会社ディシラ 代表取締役社長
2011年 4月 株式会社資生堂パーラー 代表取締役社長
飛行機の中という限られた空間でこのように心からリラックスできるのは、JALならではの洗練された機内サービスがあってこそでしょうね。その素晴らしい空間で資生堂パーラーの機内食をご提供できることは、何より大きなやりがいを感じています。JALには、私どもが大切にする「本物の価値がわかる」お客さまが多いですから。今後は国内線に続いて、国際線サービスでも今回のような料理をお楽しみいただけるようになれば大変嬉しく思います。「美食同源」をテーマとした資生堂パーラーの料理を、スペシャルな感動と共にご提供できれば幸いです。
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