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TRAVEL COLUMN

トラベル×グルメコラム 2019.03 バリ島(インドネシア)〔ケチャダンス〕ウルワツ寺院でのケチャダンス鑑賞は、バリ島観光のハイライト。インド洋の夕焼けを背景に、男たちのかけ声が響き渡る。連日かなり混雑するので、席の確保は早めがおすすめ。 写真提供:インドネシア共和国観光省

自然と伝統文化が融合したバリ島で「コピ」を堪能

渡辺 裕希子=文

 神々の住む島、バリ島。断崖絶壁に建つ絶景のヒンドゥー教寺院や、そこで行われる神秘のケチャダンス、昔ながらの暮らしが今も守られる伝統村「パンリプラン」など、ここにしかない景色や文化に心を揺さぶられる。洒落た雑貨のショッピングやバリニーズマッサージなど楽しみはつきないが、合間にはぜひコーヒーを味わう時間を設けて欲しい。

 インドネシア語で「Kopi(コピ)」と呼ばれるコーヒーは、人々の毎日に深く根付いている。まずは目覚めに1杯、友人とおしゃべりしながら1杯、夕食後にまた1杯。粉末状のコーヒーとたっぷりの砂糖をカップに入れ、お湯を注いでよくかき混ぜ、沈むのを待ってから上澄みだけを飲むのがバリ島流だ。

 コーヒー栽培も盛んだ。冷涼な気候と火山性の土に恵まれた北部のキンタマーニ高原は、バリ島を代表する産地。いくつかの農園は無料で見学でき、コーヒーづくりの工程を学んだ後には試飲も楽しめる。ぜひ味わいたいのは、世界最高級のコーヒーとして知られる「コピ・ルアック」。インドネシアに生息する「ジャコウネコ」にコーヒー豆を与え、フンの中から未消化のまま出てきた豆を集めたもので、生産量が極めて少ない“幻のコーヒー”。これを1杯400〜500円程度で試飲できるのだから、コーヒー好きにはたまらない。焙煎したての豆も日本の数分の1の価格で手に入るので、お土産に持ち帰るのもいいだろう。

 2018年秋から日本航空とガルーダ・インドネシア航空とのコードシェアが開始し、ますます行きやすくなったバリ島。成熟したリゾート地でありながら素朴さも残り、どこかなつかしい空気が漂う。手つかずの自然と伝統文化が融合したバリ島の魅力を、1杯の「コピ」とともに堪能したい。

〔コーヒー〕バリ島山間部にある有名観光地「ウブド」のライステラス(棚田)を眺めながら飲む1杯は格別。観光客が多いカフェやレストランでは、ドリップやフレンチプレスなど日本で一般的なコーヒーも楽しめる。

〔パンリプラン村〕“バリで一番美しい村”と呼ばれる「パンリプラン」は、伝統建築や文化を守り続けている村。まっすぐな大通りの両脇に整然と家屋が並び、内部は一般に公開されている(有料)。「ウブド」から車で約1時間の距離で、ツアーやタクシーでの訪問が可能。

 

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