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JALで行く安心!快適!海外旅行 子どもと一緒に海外へ 3.機内編

  • はじめに
  • 1.計画編
  • 2.準備・出発編
  • 3.機内編
  • 4.現地編

子ども連れで一番悩ましいのが飛行機の中。「静かにしていてくれるかどうか…」と心配する声が、多くのママから寄せられます。ここでは、子ども連れで搭乗する際の準備や心構え、機内サービスなど、快適に過ごすためのヒントをご紹介します。現役の客室乗務員の方のインタビューも必見です!

3−1 これで安心!機内の環境と心構え

気圧の変化や乾燥などいつもと違う環境に、敏感に反応する子どもは少なくないようです。まず環境の変化を和らげてあげましょう。離発着時に気をつけたいのが高度の変化。旨く順応できず耳の痛みから泣いてしまうことも。赤ちゃんならミルクやジュースなどを飲ませ、幼児の子どもなら飴を舐めるのも予防になります。

機内の温度は通常24度前後に保たれていますが、高度や天候により、また人によっても感じ方は変わります。心地よい温度に調整ができる様に、子どもの衣類を少し手荷物に入れておくといいですね。汗をかいたり汚れた場合も、着替えがあると助かります。こういった荷物は、すぐ取り出せるように足元に収納が便利です。上空は気圧が下がる関係で体が膨張しますから、リラックスして過ごせるように、締め付けの少ないゆったりしたデザインの服を心がけましょう。

機内では、周りへの配慮も欠かさないようにしましょう。ただ、どんなに頑張っても子どもがぐずってしまうことはあるもの。その際には落ち着いて原因を考え、ご主人や客室乗務員の方にも相談を。ぐずる原因としては「空腹、オムツの不快感、眠い」などが考えられますし、機内では漠然とした不安感からぐずってしまうこともあるようです。そんな時は化粧室に立つなど子どもの気分転換をしたり、興味を何かに向けさせるのも効果があります。一生懸命子どもと向き合って頑張っているご両親には、周りの方も寛大に接してくれることが多いもの。大丈夫、頑張って乗り切りましょう!

また、言葉がわかる年頃の子どもには、「公共の場(多くの人がいるところ)では静かにしなくてはいけないこと」を伝えることで、社会性やマナー教育にもなります。「静かにできたら、旅先で○○しよう」と、旅先の楽しみを共有しながら約束をするのもいいですね。

3−2 知っておきたい、機内の子ども連れマナー

機内では、授乳は席ですることになります。周りの方への配慮として、授乳専用の服やスカーフなど胸元を隠せるものを持参しましょう。オムツ替えについては「どの化粧室にオムツ替えのスペースがあるか」を機内に入ったら確認しておくといいですね。なお"使用済みのオムツ"を捨てる専用のごみ箱はありません。ビニールなどに入れ封をして、化粧室のごみ箱へ捨てればOKです。
意外と子どもの行為で迷惑なのが、前の座席を蹴ったり、テーブルを頻繁に出し入れすること。子どもにとっては遊びのつもりでも、周りの方には非常に迷惑です。注意してみておきましょう。またゲーム機等の音量にも配慮をお忘れなく。狭い機内は危険なことも多く、突然揺れることもあります。子どもだけでうろうろするのは、マナー面からも安全面からも問題。子どもが席を離れる際には大人が必ず付き添うようにしましょう。

3−3 子どもと一緒に機内を楽しく過ごすには

機内の子ども向けのサービスとしては、ビデオ上映(ディズニーチャンネル)や絵本、漫画の貸出などがあります。搭乗した際に子どもに配られる玩具やシール等は、あくまで記念品。長時間遊べるものではありませんので過度な期待はしないようにしましょう。各々で子どもの興味や関心にあったものをフライト時間も考慮して準備し、機内サービスは補足的に利用するのがオススメです。
小さな子どもの場合は、お気に入りの玩具と、新しい玩具を数点準備するといいですね。お気に入りの玩具で遊んだ後に、ぐずり始めたら新しい玩具を順に出していく等、子どもを飽きさせない工夫も大切です。

また、昨今機内への持ち込みが多いのがポータブルDVD。好きなアニメなどを見せれば子どももご機嫌、パパ・ママも休息ができ一石二鳥です。幼児から小学生ぐらいになるとゲーム機も活躍します。いずれも離発着時を除き機内で利用が可能ですので、特にフライト時間が長い場合は重宝します。ただ、やり過ぎは体調を壊す原因に。夜便や時差がある場合には、睡眠をしっかりとることが必要です。子どもはつい夢中になってしまいますから、時間のコントロールは、パパ、ママが気をつけてあげるといいですね。

3−4 事前手配を忘れずに〜子ども用機内食

粉ミルクは各々で持参、ベビーミール(2歳未満対象)やチャイルドミール(2歳以上12歳未満対象)は、事前に手配が必要です。小児運賃で搭乗しても自動的に子ども向けのメニューとはなりませんので、子どもの状況にあわせて忘れず手配しましょう(1−4 機内子ども向けサービス〜種類と手配)。

赤ちゃんの場合、持参した哺乳瓶と粉ミルクを渡せば客室乗務員の方が調乳をしてくれます。飲み終わった後は哺乳瓶の洗浄もお願いできるので、哺乳瓶は一本あれば十分です。
ベビーミールは生後8カ月までの離乳食メニューと、生後9カ月以上の幼児食の2種類。離乳食は瓶詰めのもので、日本発についてはアレルギー対応の手配も可能です(※海外発はアレルギー対応はありません)。幼児食は、軽いお食事にバナナ、ゼリー、パン、おせんべいといった内容です。この月齢の子どもは、食べる量や内容に個人差があるので、臨機応変に対応ができるように、日頃食べ慣れた軽食(=おやつ)も持参すると安心です。

チャイルドミールは、「機内食のお子様ランチ」と考えるとわかりやすいですね。対象は2才以上12才未満ですが、内容や量から考えると未就学の子ども向け、せいぜい小学校低学年までといった感じです。子どもの年齢や日頃の状況から手配をするかどうか検討されるといいでしょう(手配をしなければ一般の機内食となります)。子ども専用ではありませんがアレルギー対応の機内食もあります(要事前手配)。また、2歳以上ではあるけれど軽めの食事を希望する場合は、ベビーミールの手配も可能です。いずれも機内では手配や変更はできません。それぞれの内容を確認し子どもにあったものを事前に手配しましょう。
その他、飲み物については、いつでも提供可能なので遠慮せずにお願いしましょう。ただし軽食(おやつ)の提供はありません。お腹が満たされないと子どもがぐずる原因にもなりますので、各々で好みのものを少し多めにお持ちになることをオススメします。

※各ミールの写真はイメージです。

コラム 日本航空客室乗務員 倉井由希美さんインタビュー(聞き手:旅行ジャーナリスト 村田和子)

子ども連れの旅では、客室乗務員の方にお世話になることが多いもの。利用者として心がけておくべきことや、多くの子ども連れをみている中で感じることを伺いました。

Q:「(つい遠慮してしまうのですが)具体的に客室乗務員の方にはどんなお手伝いをお願いできるのでしょうか?」
倉井さん:「多くのお客さまが、快適な空の旅を満喫できるようにするのが私たちの役目です。お困りのことがあれば、遠慮なくご相談ください。ご要望に添える様に、時にはお客さまと一緒にその時々に応じたベストな解決策を考えるようにしています。ただ機内は空間も物資も限りがあり、また客室乗務員は緊急要員であるため、いざという非常時に備えすぐに動けるようにしておかなくてはなりません。安全面から、お受けできない時やことがあることは、ご理解いただければと思います。」
Q:「機内で子どもと静かに過ごす秘訣は何だと思いますか?」
倉井さん:「上手に機内を過ごされているご家庭をみていて思うのは、機内を乗り切るには「ご主人の協力」が不可欠ということ。例えば座席のない2歳未満のお子様をお連れの場合、食事の際にはご夫婦の一人がお子様を抱き、もうお一人が召し上がるといったように、交互にお子様のお世話と食事をすることになりますよね。それ以外の場面でも、長いフライト中には、ご主人の協力が必要となることが多くあります。ただそんな時、お子様を任されて戸惑われているお父様の姿もよく拝見します。旅行前にご夫婦で協力体制について話し合われること、また普段お子様と接する時間が短いお父様は、予行練習のつもりで意識的にお子様と触れあう機会を増やしておかれると、旅行中の機内でもスムーズにお過ごしいただけるのではないかと思います。」
Q:「赤ちゃんが泣いてしまうと親も大変ですが、周りの方にもご迷惑ですよね。そんな時、何か心がけていらっしゃることはありますか?」
倉井さん:「赤ちゃんが泣いてお困りの際には、まずお母さま自身にお声掛けをするようにしています。周りの目もあり平常心を失っていることも多いので「大丈夫ですよ。何かあれば私も一緒にお詫びをしますから。お母さんが不安だと赤ちゃんにもわかるようですよ。」といった感じで、お母様の気持ちのフォローを優先的に心がけています。またお子様と窓からの景色を一緒に眺めたり、機内の紙コップなどを使ってちょっとした玩具のようなものを作ってお渡ししたり…お子様の気分転換のお手伝いをすることも多いですね。安全面に配慮しながら、機内のお散歩を提案させていただくこともあります。」

いかがでしたか?機内を乗り切るポイントが「ご主人の協力」というのは、大変参考になりますね。旅をきっかけに、パパの育児への理解や参加も期待できるかもしれません。
多くの子ども連れに接している客室乗務員の方は、ノウハウも豊富で、機内で大変頼りになる存在。困ったら早めに相談しましょう。また、お世話になったら感謝の言葉も忘れずに。

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