2012年2月2日、平成24年3月期 第3四半期連結業績の概況を発表いたしました。
発表にあたっての社長挨拶の概要を掲載させていただきます。
(社長の大西が代表してご挨拶させていただいております。)
日本航空 社長
大西 賢
本日はお忙しい中、お集まりいただきまして、ありがとうございます。
本日、私からは2点、1点目は平成24年3月期 第3四半期連結業績の概況、2点目は定時到着率世界一について、ご報告をさせていただきます。
プレスリリース「平成24年3月期 第3四半期連結業績の概況」をご覧ください。
当第3四半期は、グループ連結売上高が9,091億円、営業費用につきましても、コスト削減が功を奏し、7,474億円、営業利益が1,616億円、経常利益が1,560億円、四半期純利益が1,460億円となりました。
また、平成24年3月期の連結業績予想を、売上高1兆1,900億円、営業利益1,800億円、経常利益1,700億円、当期純利益1,600億円とさせていただきます。
第2四半期に引き続き、国内外需要向上施策等を確実に、迅速に実行に移す一方で、10月に発生したタイの大規模洪水による需要の減少に、一部の便で減便を速やかに実施するなど需給環境を的確に判断し即応してまいりました。
また、夏場以降、日本発の観光需要が回復に転じたことや、年度当初から継続的に行っております投入機材の見直し、あるいは燃油費等の各種費用の徹底的な削減、部門別採算制度の活用による各部門の採算意識の向上などが大きく寄与したものと考えています。
これは、JALグループ社員全員が、厳しい環境の中、早期再生へ向け懸命に努力をしてくれている証であると認識しています。
外に目を転じれば、我が国や世界の経済環境は、震災・原発の影響や円高、欧州の経済不安など、経済の更なる下振れも十分想定されます。これらイベントリスクに果敢に立ち向かっていけるよう、より一層の努力を積み重ね、収益をあげることができる体質の構築に全力をあげ、より強固なものにしてまいります。
存立基盤である安全運航をしっかりと堅持しながら、いかなる状況においても的確かつ迅速に施策を講じ、確実に収益をあげることのできる企業を構築してまいります。
次に、定時到着率世界一について、ご報告をさせていただきます。
去る1月23日に発表させていただきましたが、米国の統計会社であるConducive Technology社より、2011年1〜12月にJALのネットワークとしてコードシェアを含めた「JAL便名」で運航される便、国内線・国際線合計約41万便の定時到着率が、世界の大手航空会社 39社中、「86.33%」で世界一の認定を受けました。
また、これに加えまして、関連会社の日本エアコミューターも、2010年のジェイエア、2009年のジャル エクスプレスに引き続き、アジア・リージョナル部門で、航空会社15社中、「92.60%」で第1位の認定を受けました。また、この部門では、1位から4位をJALグループが独占いたしました。
これまで2年連続世界第1位を獲得した日本航空単体としての2011年の実績では、90.14%で、世界第2位となりました。なお、昨年の実績値は89.90%でございましたので、今年の実績のほうが上回っていますが、今一歩世界一には手が届かなかった、という結果でございます。
今回JALグループがいただいた便名別部門は、新たに設置されたカテゴリーで、便名の頭にある航空会社名によって、便を選択またはご予約等をされるお客さまが多い実態を反映し、利用者目線により重きを置いた統計で、この部門でJALグループが世界一となりました。
震災時、JALグループは東北地方に全資源を集中し、約2,700便の臨時便を継続的に運航する中、高い定時到着率をキープすることができましたのも、やはり、JALグループ全社員が、毎便毎便、安全で定時の運航を心掛け、またご利用のお客さまからのご理解、ご協力をいただけた賜物であると思っています。
米国のConducive Technology社の社長であるCEO Jeffrey Kennedy氏が来日され、本日駆けつけていただきました。
私からは以上でございます。ありがとうございました。