JAPAN AIRLINES



航空豆知識


文 日本航空 一等航空整備士
第45回
[Q] [空港を表す三文字とは?]
[A]  言葉は略されると、その名前が呼びやすくなったり、業務を効率化できたりとさまざまなメリットがあると思います。例えば、私たちの身近な生活の中でもATM(現金自動預払機)、VTR(ビデオ・テープ・レコーダー)など、多くの言葉がアルファベットで省略され、この略称の方がむしろお馴染みとなっているものがあります。

 さて、航空の分野も例外ではなく、多くの略語が使われています。中でも、皆さんがよく見るのは、航空チケットや荷物のタグに書かれている三文字のアルファベット「スリーレター・コード」ではないでしょうか。

 現在、世界中には約1万ヵ所の空港があり、すべての空港は国際航空運送協会(IATA)によって決定されたスリーレター・コードで表すことができるのです。これらのコードには大まかに分けて都市コードと空港コードがあります。例えば東京はTYO、ニューヨークはNYC、ロンドンはLONという都市コードが付けられています。さらに、多くの大都市には複数の空港があるため、都市コードとは別にそれぞれの空港コードが付いています。

 東京の場合、東京国際空港(羽田)=HNDと成田国際空港=NRTがあり、アルファベットからだいたい空港名が連想できます。また、ニューヨークにはジョン・エフ・ケネディ国際空港=JFK、ニューアーク国際空港=EWR、ラガーディア空港=LGAの3つがあります。このうち日本航空はJFKに乗り入れているため、ニューヨークに向かうお客様のチケットや荷物のタグには、NYCではなくJFKと書かれるのです。

 アルファベットから空港名を連想するのが難しいものもあります。ベトナムのホーチミン市にあるタンソンニャット国際空港はSGNと表しますが、これは旧市名サイゴン(SAIGON)からとったものです。また、フロリダ州(アメリカ)にあるオーランド国際空港はMCOですが、これはかつてMACCOY空軍基地のあった場所に現在の空港ができたため、前の基地名が空港コードとして残されたものです。

 普段、見過ごしてしまうような三文字のアルファベットですが、なかなか興味深いと思いませんか。皆さんの利用するどんな空港にも、必ずスリーレター・コードがあるのです。それでは、「OKA」「LHR」「ICN」はどこの空港を表すスリーレター・コードか、お分かりになりますか?

 
[解答]
OKA=那覇空港(沖縄県)
LHR=ロンドン・ヒースロー空港(イギリス)
ICN=仁川空港(韓国)
イメージ
Illustration by Chikara Kunitomo


日本航空月刊誌『Agora』1998〜2003年掲載