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コックピット日記

「コックピット日記」は4人の機長が毎月交替で、パイロットに関する話や日常の乗務で出合ったこと、ちょっとした役立つ情報などを、読者の皆さまにお届けするエッセイです。

Captain83  日々、エコフライト文=塚本裕司(日本航空機長)

 皆さんは旅客機に搭乗される前、トイレへ行かれますか?
 最近は、地球温暖化や環境破壊が身近な問題となっており、資源の無駄使いをなくしたり、スイッチをこまめに切って電気の節約をするなど、家庭でも仕事場でも、多くの方が工夫をされていると思います。
 旅客機も環境への負荷を減らすために、さまざまな努力を続けていますが、先日、JALグループでは「究極のエコフライト」と題した挑戦を行いました。
 これに挑んだのは、私も操縦を担当しているボーイング747-400、通称ジャンボジェット機です。旅客機における「エコ」とは、いかに消費する燃料を少なくし、二酸化炭素の排出量を減らすかがテーマとなります。そこで、パイロットをはじめ、旅客機の運航に関わる人たちが、どうすれば燃料消費を抑えられるか、それぞれのアイデアを持ち寄り、考えられるすべての方策を盛り込んだところから、「究極」と名付けられました。
 ハワイのホノルルから関西国際空港へのフライトで実施されたエコアイデアは、全部で18項目。天候や風の状況に応じて最も効率の良い飛行ルートを選択する、着陸時にギア(タイヤ)を早く出し過ぎないようにする、機内で使用しているスプーンやフォークを軽くする(1本当たり約2グラムの軽量化)など、多くの項目は常日頃のフライトでも心掛けられているものです。それらを改めて確認すると同時に、例えば、離着陸で使用する滑走路を搭乗口から近いところに変更してもらい、地上走行にかかる燃料消費を抑えるといった、管制など関連機関と連携した新たな試みも行いました。
 さて、「究極のエコフライト」の結果はどうだったかというと、およそ5718リットル、ドラム缶にして約29本分の燃料を削減することに成功しました。巨大なジャンボジェット機が消費する燃料からすると、決して大きな数字ではありませんが、塵も積もれば山となる――、どんな小さなエコでも積み重ねていくことが重要なのです。
 ちなみに、今回の試みではお願いしませんでしたが、搭乗前、皆さんにトイレへ行ってもらうと、その分、旅客機の重量が軽くなり、二酸化炭素の削減につながります。
 旅客機で日々、努めているエコフライト。その癖もあってか、自動車を運転していて、長い赤信号につかまると、ついついエンジンを切ってしまうこの頃です。

日本航空 月刊誌『Agora』より(2003年から連載中)

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