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コックピット日記

「コックピット日記」は4人の機長が毎月交替で、パイロットに関する話や日常の乗務で出合ったこと、ちょっとした役立つ情報などを、読者の皆さまにお届けするエッセイです。

Captain108 同時並行進入文=南雲恒昌(日本航空機長)

 朝や夕方の時間帯、出発機や到着機で混み合う羽田空港。
 滑走路へ向かって高度を下げている機内から外を眺めていると、同じように着陸態勢に入っている別の旅客機が真横に見えて、「まるでプラットホームに入っていく電車みたいだなぁ」などと思われた方もいるのではないでしょうか。
  2010年、羽田空港では新しい海上滑走路の運用が開始され、離着陸できる便数が大幅に増えました。四本ある滑走路は、風向きに応じて離陸用と着陸用に使い分けられ、GPS(全地球測位システム)などの電波を使った精度の高い広域航法が行われることで、一時間あたり最大で40回の離陸と着陸が可能となっています。
 それに伴い、空港周辺の飛行経路や運航方式も変更され、国内で初めて「同時平行進入」が始まりました。これは平行している滑走路を使用するそれぞれの旅客機が、互いに前後の間隔を取ることなく離着陸ができるというもので、現在、成田国際空港でも運用されています。羽田空港の場合、タイミングが合えば、第一ターミナル側のA滑走路と第二ターミナル側のC滑走路に向かい、ほぼ真横に並んで着陸していく隣の旅客機を、機内から眺めることができます。
 また、「着陸の時に外を眺めていたら、すぐ近くを別の旅客機が横切っていったけど…」と、少し驚いた方もいるでしょう。
 実はこれも、変更された運用に関わる話で、着陸機の飛行ルートが低空で交差していることにより起こります。羽田空港では目的地や出発地によって、あらかじめ使用する滑走路が決められており、具体的には日中、南よりの風が吹くことが多くなるこれから夏にかけ、北日本へ向かう便はC滑走路から、西日本へ向かう便は主にA滑走路から離陸します。

航空機の写真  一方、着陸の場合は、北日本から来る到着便がD滑走路(海上滑走路)、西日本から来る到着便がB滑走路を使用します。
 羽田空港においては、北日本よりも西日本と結ぶ便数の方が多く、処理能力の関係で、西日本からの到着便は、千葉県の上空で北日本からの到着便と交差し、B滑走路へと着陸していきます。そのため、タイミングが合えば、交差ポイントで飛行している旅客機を間近に見ることができるのです。
 なお、各旅客機はレーダー誘導など、高精度の装置により、それこそ線をなぞるように正確な飛行ルートを通っていますので、近くに見えても心配ありません。
 機会がありましたら、ぜひ窓の外をのぞいてみてください。

日本航空 月刊誌『AGORA』より(2003年から連載中)

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