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コックピット日記

「コックピット日記」は4人の機長が毎月交替で、パイロットに関する話や日常の乗務で出合ったこと、ちょっとした役立つ情報などを、読者の皆さまにお届けするエッセイです。

Captain103 滑走路への降下文=川添 剛(日本航空機長)

 最終の着陸態勢に入り、滑走路へ向かって高度を下げていく旅客機。窓から風景を眺めていると、どんどん地面が迫ってきて、「きっと、急角度で降りているんだろうなぁ」などと、思ったことはありませんか。
 旅客機が滑走路へ近づく際の角度は「進入降下角」と呼ばれ、どの機種でも、だいたい「3度」が適正となっています。
「けっこう急に見えるけど、たった3度なの?」と、驚かれる方もいらっしゃるでしょう。例えば、スキー場の緩斜面でも10〜20度の傾斜がありますし、公園に設置されている滑り台の勾配は30〜40度にもなります。
旅客機の場合、機体が大きく、スピードも速いので、急角度で降下しているように見えるようです。
 さて、この進入降下角ですが、旅客機にとって、大切な数値となっており、やや角度が浅くなって2度になったり、逆に深くなって4度になったりすると、安全でスムーズな着陸が難しくなります。分度器で想像すると、あまり違いがないようなズレですが、旅客機は時速200キロほどで着陸するので、仮に進入降下角が1度、異なると、降下する落差が1分間で60メートル近くも違ってきてしまい、揚力やタイヤへの負担などに影響が出てきます。
 そんな重要な「3度」ですが、皆さんは着陸直前、機内のモニターに滑走路が映った際、赤色や白色の光を放つライトが4つ、滑走路の脇に並んでいるのに気付かれたことはあるでしょうか。
 これは「PAPI(パピ)」(精密進入角指示灯)と呼ばれる装置で、私たちパイロットが、進入降下角を確認するためのものです。コックピットから赤二つ、白2つに見える場合は適正な3度、赤が多い場合は角度が浅く、白が多い場合は角度が深いことを示してくれます。
 滑走路へと向かって降下していく旅客機は、ほとんどの場合、パイロットが長年、培ってきた経験や感覚、それに各自が事前に用意してきたデータを基にして、進入降下角を3度にコントロールします。
その上で、最終的に確認する装置が「PAPI」なのです。

 機会がありましたら、着陸時、モニターをご覧ください。搭乗される機種によっても違いますが、接地の直前、滑走路の左側に赤色が三つ、白色が一つに光る「PAPI」が見えると思います(赤2つ、白2つでない理由は?)。

※「PAPI」はパイロットから視認できるよう設置されています。機外カメラは、コックピットより低い位置に搭載されているため、進入降下角がやや浅くなって見えるのです。

日本航空 月刊誌『AGORA』より(2003年から連載中)

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