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コックピット日記

「コックピット日記」は4人の機長が毎月交替で、パイロットに関する話や日常の乗務で出合ったこと、ちょっとした役立つ情報などを、読者の皆さまにお届けするエッセイです。

Captain100 旅客機と鶴文=南雲恒昌(日本航空機長)

 皆さんは、新しい「鶴丸」マークになった旅客機を、もうご覧になったでしょうか。
 私の周りでも、「鶴のマークの方がいい」「昔、海外旅行が憧れだった頃の懐かしさが蘇ってくる」など、いろいろな意見を聞きます。概ね好評をいただいているようで、なかでも海外に長く住んでいる方は、「鶴」イコール「日本」のイメージを強く持たれることも多く、昔、お会いした方が「鶴丸」を見るとほっとするなどと、お話ししてくださったことを思い出します。
 JALグループでは、規定で定められた期間ごとに行われる大がかりな機体整備に合わせて、各機体を順次、「鶴丸」マークに変えていきますので、これから皆さんもご覧になったり、搭乗されたりする機会が増えてくると思います。
 そんな復活した「鶴丸」ですが、私たちパイロットも、鶴から教えてもらうことがあります。
 鶴や白鳥など、大型の水鳥が着水する瞬間をご覧になったことはあるでしょうか。翼を大きく広げて風を受け止めるようにし、脚から水面へ降りるために上体を起こし、的確な速度と角度で、なめらかに着水します。
 こうした動きは、旅客機が滑走路へ着陸する際のイメージにぴったりで、主翼に取り付けられているフラップ(高揚力装置)を広げて、徐々にスピードを落とし、着陸直前には機首を持ち上げ、メインギア(主脚)から接地していく流れと、ほぼ同じです。
 そのため、水鳥が着水する姿を見かけると、おのずと旅客機の動きと重なってきたりします。
 ちなみに、着陸操作の中で、滑走路へ接地する直前に機首を起こす動きを「フレア」と呼びます。速度を落とし、安全に着陸するために欠かせない操作で、ほとんどの場合(滑走路上の視程が悪く、自動着陸装置を使用しなければならない時以外)、パイロットが自ら操縦桿を操作して、機首を上げています。

 さまざまな気象条件、滑走路の状態がある中で、「フレア」操作をはじめ、的確な着陸操作はパイロットの技術と経験に拠るところが大きく、日々の乗務や訓練で培われています。そうした中、目標とするのは水鳥のような、なめらかな着水(着陸)であり、操縦技術を学び始めた訓練生の頃から、現在に至るまで、常に心掛けていることです。
 旅客機と鶴の共通点──。新しい「鶴丸」が、皆さんから信頼されるシンボルマークになるよう、これからも安全運航を続けていきたいと思います。

日本航空 月刊誌『AGORA』より(2003年から連載中)

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